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入りづらい飲食店にある4つの謎。顧客心理から考える『入りやすいお店』とは?個人店の集客方法

飲食店の集客方法。入りにくさはを打開する4つの情報 集客術 関連記事

飲食店経営においては、どんなに料理に自信があっても、まず店を知ってもらい、入ってもらわないことにはまったく意味がありません。

この『お店を知ってもらう活動』は、開業1年目のお店でも20年目のお店でも必要です。

認知度や固定客がどんなについても、まだ知らない人、まだ行った事のない人のほうが無限にいるのですから。
そして今の固定客は未来も固定客である約束などありません。

今回お話する『入りにくい飲食店にある4つの謎』は、そもそも『お店を知ってもらう活動』をしていないか『やり方をまちがえている』お店によく見られます。
思うように集客できずお悩みの経営者さん、これから飲食店の開業をお考えの方にもお役に立てる内容となっていますので参考にして頂ければ幸いです。

情報のない個人店はとにかく入りにくいもの

とにかく人は、情報のないものや未知のものに対して、不安や警戒心を抱くようにできている生き物であることを覚えておきましょう

そして『個人店』っていうだけで、入店のハードルはより高めになってしまいます。

さらには個人店の中でも、食事処やカフェより、高級そうなお店、居酒屋、バーなどお酒の提供がメインのお店のほうが、そのハードルは高くなる傾向があるようです。

また広いお店より、小さいお店、狭いお店はもっと入りにくいのです。

入りにくい大きな理由は『情報がないこと』
どんな人であろうと、情報のない領域に足を踏み入れるのは大なり小なり緊張が伴います。

入りにくいお店はこの4つの情報をうまく伝えられていない

入りにくいお店が伝えられていない4つの情報はこれです。

  1. 料理
  2. 価格帯
  3. 雰囲気

これが謎だらけなんです。

上記の情報がないために、人が抱える心理はざっくりとこんな感じです。

「どんな料理なのだろうか」
「高いんじゃないだろうか」
「店主や常連客から、見ねえ顔だなと言わんばかりのアウェイ感にならないだろうか」
「1人だとなめられて推し売られたりぼったくられたりしないか」

人間は、いえ、特に日本人は、情報がないと防衛本能により、まずネガティブなことから想定します。
ネガティブが払拭されないうちは、なかなか足を踏み入れることはできません。


では、料理価格帯雰囲気の情報を、どうやって上手に外に発信していくか、その方法を考えていきましょう。

入る前に料理や価格帯など、最低でも基本情報が確認できるように。

立て看板やポップ、チラシやパンフレットは物言わぬセールスマン。
これがあるかないかの差は大きいです。

売りであるメニュー、価格、営業時間、の他にも
『〇〇直産の〜』
『当店でしか味わえない○○~』
『アットホームな~』
『笑顔でお待ちしております』
などお店の特色、セールスポイント、雰囲気を伝えるような言葉もあるといいですね。

嘘はだめですよ!

それを見た人がそのお店を「こんな感じの店かな」とイメージしやすい表現を意識すると良いと思います。

個人的にはお通しなどのチャージ料金の有無も明記しておいたほうがいいと思います。
お通しが当たり前ではない時代になりつつありますから。
お通し不要論争について語っております。よろしければこちらもどうぞ。【お通しはいらない?】


以前、とあるお店で、店主らしき似顔絵が書かれていたブラックボードの立て看板を見かけたことがありますが、それもアリですね。
お店の中の人のイメージができるのと、写真やイラストは、文字よりも頭に残りやすく、印象付けに有効だからです。

情報が親切であればあるほど好印象を持ってもらえ、入店のハードルが下がっていきます。

店舗の構造や環境上、僅かなスペースしかないお店もあると思います。
いろんなものを置いて景観を損ねたくないと思う方もいると思います。
でも、ひとつでもいいんです。可能な限り魅せていきましょう。

外から店内の様子が見えれば なお良し

目視でリアルな雰囲気を確認できるのは、とにかく大きな安心材料になります。

中の様子がわからないお店に勇気を出して入ってみても
『誰もいなくて怖い…』
『満席だからと断られる…』
『自分と違う客層で場違い感が…』
こんなふうに “ 新参者の洗礼 ” を受けてしまったらどうしよう…と不安になるものですから。

ちなみにうちは外から店内が程よく見えます。
周囲の方やご来店された方に、「いつもお客さんでいっぱいだよねー」とよく言われます(実は全然そうじゃない日でもお客様の座る位置のよってそう見えるらしい)
店にとってはすごくプラスのイメージなのでそういうことにしておいてます。笑

客室の形状にもよりますが、客席の5~6割埋まっていると、外からパッと見た感じは賑やかに見えるので 「ここは流行っているお店なんだな」と良い印象と相乗効果に繋がります。
こちらの記事でも詳しく触れているのでよろしかったら参考になさってください。
ちょっとずるい集客術。繁盛店に見せかけてお客様を引きつける飲食店集客テクニック。

ただ、空いている時もよく見えてしまって、逆もまた然りではありますが、それもまた「空いてたから」と入ってきてくれるお客様もいます。

自分に合いそうな雰囲気か、安心なタイミングで入れそうか、入る前に目視で確認できることは1歩踏み出す意欲に繋がります。

SNSやホームページなどで店内の様子などを発信するのも良いですね。


余談なのですが、ハライチの岩井さんが一人飲みに初挑戦したときのブログがちょっと面白かったので紹介しておきますね。
初めてのお店に入るときの緊張感など、店側にはわからないお客様の心理が忠実に表現されています。ちょっと長いので、前半は飛ばしてもよろしいかと。笑
ハライチ岩井「やられた…」一人飲みの洗礼

入り口を開けているほうが さらに良し。

飲食店にはちょっと難しい面もありますが、入り口を開けておくことができれば最高です。

実際は空調や害虫侵入の問題があるので安易にはおすすめできませんが、初めて来店されるお客様がドアを開けようとするときの緊張は本当に大きいのです。
ですので入り口が開いているというのは心理的な抵抗の削減にもってこいです。

さらには、入り口が開いていると、ただ前を通りがかっただけの人でも自然と覗くように目がいきます。

実はうちも開業当初、入り口を開けて開放的にしておくことがありましたが、お客様の入店率が格段に上がるのは実証済みです。
しかし、車の通行音と害虫侵入の面から継続的な開放は断念しました。
現在は、換気目的でごく短時間、開けることはありますが、前を通りがかった人の目線は必ずと言っていいほど店内に向けられます

ドアに網戸を設置しているお店や、ドアに長い暖簾やレースのカーテン状のもので開放的に見せてるお店もあります。揺れるものはとても良いですよ。人の目が行きやすくなるので。

存在アピール兼、入りやすさにも大変有効です。

店頭はちゃんとお化粧して明るくキレイな印象に。

暗い、無機質、辛気臭い…当然ながら入りにくいさを増長させます。
下手したら目にも止まらず、存在アピールすらできません。(あえてそういうところに興味をもつ好奇心旺盛な人は一定数いますが)

お店のコンセプトにもよりますが看板やポップ、メニュースタンド、植木鉢や暖簾など目立つ装飾や、夜は照明で入り口をしっかり照らすなど、躍動的なアピールが重要です。

つきなみな言葉を使いますが 正面はお店の “顔” です。

人間でも物でも店でも、第一印象を決めるのはなんてたってその見た目ですから、人がおしゃれをしたりお化粧するのと同じように、明るく、色をつけてキレイにしましょう。

SNSは店の雰囲気や料理の画像と自分らしさが効果的

今となってはSNSは、アピール、コミュニケーションにおいて必須のツールです。

前述までの方法が難しい目立たない店舗や複合施設の中のテナント、階上にあるお店こそ、SNSが主要になってくるかと思います。
お店の宣伝にもってこいのツールですが、なにより親近感を持ってもらうのに有効なツールでもあります。
親近感はお店の入りにくさのハードルを下げてくれます。

昔、仕事の依頼主さんから言われて気づいたことなのですが、
当時の私のSNSといえば、料理や世間話など、あまり深く考えずに投稿していた “なんとな~くな発信ツール” でしたが、その依頼主さんと打合せで初めてお会いしたとき
「初めての感じがないんですよ。SNSを見てたので勝手に親近感湧いちゃってて」
と言われました。

なんとな~くやってたことはちょっと反省して、お店の情報発信とともに、私という人間味ある、飾らない投稿を意識するようになりました。

SNSでは、画像や文面を見たユーザーがその投稿主の人柄をイメージしてくれるので『会ったことないけどちょっと知ってる人』みたいな感覚になるんですね。
ですから、形式ばった宣伝文句や、ありきたりな文面でも悪いとは言いませんが、それにとらわれずに自分らしさやお店らしさを意識して発信することをおすすめします。
外からではわからない店内の画像や、顔出しOKな人はそれもまた、お店のことを知りたい人には非常に有益な情報となります。

イメージの材料が多ければ多いほど親近感が増していきます。

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自分らしいSNSには注意も必要

ポジティブなことは、自慢以外どんどん出していきましょう。

ネガティブも有効ですよ。
実は、人というのは失敗談や自虐ネタがわりと好きです。
しかし最後には笑ってオチるようにできなければ、そこは手を出さない方が無難です。

そして、自分らしさと言っても、悩み、愚痴、病み系の内容は論外です。それはわざわざマイナスイメージを売っているようなものです。
一部、同情コメントがもらえるかもしれませんが、大半の人からは「めんどくせぇやつだ」と、煙たがられると思ってください。
どうしても愚痴りたければ、お客様の目が届かない裏アカのようなところでやりましょう。

SNSのタブーについてはこちらの記事でも詳しく解説しているのでよろしかったら参考にしてください。
飲食店の集客方法「タブーなSNS」の巻。 SNSで失敗しないために避けるべき7つの投稿


どうすれば見た人が、心地よさそうな店だと感じるのか、料理を食べたいと思うのか、自分がSNSユーザーだったらどう感じるか想像しながら投稿していきましょう。



他にも顧客心理から集客について考えた記事を書いています。よろしかったら参考になさってください。

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