近年の飲食店経営者たちとの会話といったら、もっぱらこんな感じです。
「客が来ない、減った」
「客の引きが早い」
「赤字続きだ」
特にディナー形態や深夜営業の飲食店は残念ながらまだしばらく低迷し続けると考えています。
私の知り合いの飲食店さんも数件ほど、この数年に廃業されました。
会社員たちのランチで賑わっていた定食屋さんは、リモートワークの推進により客足が半減、
また、深夜までやっていたバーやラウンジ、クラブも撤退されたり週末のみ営業されたりと、ネガティブな話しは尽きません。
この不況をなんとか切り抜けるべく、実際に私の周りの飲食店経営者さんたちの情報を元に打開策を解説していきます。
今回、打開策として紹介するのは『飲食店経営+○○』が基本になっています。
もちろん、ヒットメニューや魅力的なサービスを生み出してたくさんのお客様を惹きつけられるならそれに越したことはありませんが、なかなかそう単純にはいかない時代でもあります。
そこで今回は、飲食店経営のみにこだわらず『飲食店経営をベースに“違うなにか”を取り入れて発展させていくという方法もアリですよ!』というお話をさせて頂こうと思います。
私自身、1つの店舗に2つの業者が入る、いわゆる二毛作ビジネス(間借り営業)を営んでおります。
コロナ前に比べればやはり現在は、仕事の依頼の減少、稼働率の減少によるダメージはあります。
しかし二毛作ならではのメリットもあり、ひとまず経営は継続できています。
(二毛作ビジネスについてはこちらで詳しく解説しています→ 飲食店の二毛作ビジネス 間借り営業。営業許可書は?メリット デメリットは?経験者が解説 )
そんな経験から今回は不況の打開策を解説していきますので何かお役に立てれば幸いです。
不況打開策①お店の商品を外に出す
お店でお客様が来るのを待つだけではなく、外に自分の商品を出していくのです。
私の店の近くのショッピングモールでは、近郊の飲食店や農家、食品製造業さんたちの商品を売る総合販売所のような場所があります。
マルシェなんて呼ばれたりもしていますね。
野菜、豆腐、惣菜、パン、スイーツ類など、それぞれのお店が作った商品を納入し、そこで販売してもらうシステムです。
催事場販売、フリーマーケットなど、そのような場所があるかどうかわからなければ、地域の商工会や商店会、業者さんなどに聞いてみると良いでしょう。
本屋の店頭でサンドイッチの販売、バイクショップの敷地内でコーヒースタンドを出張でやっている方も実際にいます。
また、デリバリーやネットショップもアリですね。
インターネットで買い物する人は年々増えています。
実際にお店に行かなくても購入できる、また、決済方法の増加・充実で簡単に購入できるようになったのも理由のひとつでしょう。
ある程度の知識があれば大手ショッピングサイトに出店するのも良いのですが、初めての場合はちょっとハードルが高いと感じる方も少なくないと思います。
トライアル的に始めたいということであればオークションサイト、フリマサイトへ少数から出品するのもひとつの手です。
また、無料で簡単にインターネット上でお店が出せる画期的なサイトもあるので、こちらもトライアルとしても挑戦しやすいですよ。
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不況打開策②自分の技術を売る
自分の技術・スキルを売るという方法ですね。
難しい言い方をしましたが、例えば自分が料理の先生になって、料理を習いたい人に教えてその報酬を頂くという、いたってシンプルなシステムです。
私は外部からの料理のお仕事も頂くのですが、もともとは施設様や会社様のイベントなどで料理のデモンストレーションをやっていたことから『こういう仕事もアリだ』と思い、料理講師や出張料理を積極的に宣伝してお仕事を頂くようになりました。
そこにはただの運の良さもあったので一概にこれを推奨するわけではないのですが、教えることに自信がある方ならそのような活動も今後の仕事の幅が広がると思います。
また、ワインやウィスキーに詳しい経営者さんは講習会や試飲会などのイベントを開催してファンの獲得に努めたり、ちょっとユニークなところだと風水コーディネーターをやっている飲食店経営者さんもいます。予約制で出張や自身の店舗で相談を受けたりしているそうです。
CMなどでご存知の方も多いかと思いますが、
自分の得意を売りたい人とそれを求める人をマッチングする、近年人気のオンラインマーケットもありますのでよかったら参考になさってみてください。
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不況打開策③店舗を催事会場として貸す
自分のお店をイベントや講習会などで使いたい一般客に貸し出したり、イベントプランを提供しているお店もあります。
私の知り合いのラウンジバーでは、今流行の腸活の講習会や、ご年配の方にスマホやパソコンの使い方を教える会を開いたり、手芸が趣味の人たちが集まるサークルなどを小規模ながらも度々開催しています。
ラウンジバーの経営者さんがプランニングして専門の方を呼んで開催したり、サークルの主催者から会場提供の依頼があったり、ケースバイケースのようです。
これによって、普段ラウンジバーなどに行かない人にも認知され、口コミを広めるのに一役買います。
不況打開策【推奨度・低】副業
私の周りには、副業している飲食店経営者さんや、多ジャンルの料理の修業も兼ねて別の飲食店でアルバイトをしている料理人さんも何人かいらっしゃいます。
本業以外で知り合った方たちとの人脈も広がったり、新しいスキルが身についたりとポジティブな捉え方もできますが、ただやはり、皆さん疲弊しています。
個人的には本業に影響が出てしまうアルバイトなどでは本末転倒になりかねないので、前述までに紹介した打開策に比べるとあまりおすすめはしませんが、そうも言ってられない現状や向き不向きもあるので、参考までに副業商材を提供しているサイトを紹介しておきます。
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ただし、不況打開策を講じても集客活動は続けましょう
ここまでいくつかの打開策を紹介してきましたが、今までと変わらず集客活動は続けていって欲しいのです。
一時的なキャンペーンや広告などで大きく露出するよりも、地道な集客活動の方が効果は勝ると考えます。
どんなに長くやられている老舗級のお店でも、世の中には知らない人のほうが圧倒的に多いのです。
お客様は勝手に沸いてくるものではないので、たとえ今、十分な稼働率であっても集客活動の手は絶対に止めません。
開業したばかりのお店でも、30年営業されているお店でも、この集客活動においては同条件にあります。
「今こんな状況で、宣伝したりお客様に呼びかけたって…」と思われている方もいらっしゃると思いますが、未来の新規客獲得のための集客活動です。
このサイトでは様々な集客方法について飲食店経営者の経験を元に詳しく解説していますので、よろしかったらぜひ参考になさってください。
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