質問1つでうざい教え魔を撃退。教え魔の心理と教えが相手に響かない理由とは?飲食店版

飲食店の彼女・奥様の心配ごと。お付き合い、営業、接待という遊びの免罪符。経営者とその彼女・奥様 料理人の茶話

今回は、教え魔についてお話していこうと思います。

私は日頃、飲食店経営についてのお話をさせてもらっているので、今回も飲食店を舞台に解説していきますが、どのジャンルにもいる教え魔というものに迷惑してる方たちみなさんに参考にしていただける内容になっています。

最近ではゴルフの打ちっぱなしやボーリング場などに出現する教え魔が時々話題になりますが、飲食店経営者にもまた多く、これから開業される方や開業から間もない方、さらにはベテランさんでも “言いやすい人” が餌食となります。

私も開業当初、先輩経営者さんたちから実際にこんなことを言われました。
「酒の仕入れはどこ?おしぼりは○○社が良いよ?紹介するよ?」
「ここに立て看板置かなきゃお客入んないよ」
「これじゃ10年もたないよ」
…特に最後の言葉、忘れもしません。笑。

もちろん、ためになる話しもあるんですよ。初めての飲食店開業、未知な事だらけですからね。
教えてくれるという事は少なくとも私を嫌いではないという事ですからありがたさも感じつつ、でも、どうしてもすんなり受け入れられない自分がいるんです。これ、実際に教え魔に会ったことのある人なら誰でも身に覚えのある感情だと思います。

なぜだと思います?

理由は、
・自分が相手に信頼感がない
・相手には責任がない

そして何より
・人から推されるとそうしたくなくなる
という心理的作用のせいです。

やっぱり自分のお店だから自分の責任で自分の思うように構築していきたいのです。

今回は、教え魔の心理から、私が実際にやってきた撃退法、また、知らずのうちに自分がうざい教え魔になってしまっていた…というあるあるを防ぐための対応法を解説していきます。

教え魔の心理

そもそも教え魔は、権力志向の強い中高年男性に比較的多いと言われています。

教え魔側からすれば、自分は権力志向があるから…なんて認識している人はなかなかいないと思います。「間違いを正す正義」「役に立ちたい」そんな意識だったりします。

言うまでもないかもしれませんが、マウント好きな人と根本は似ていて、自分より下であろう人を見つけは、その上に立ち感謝や尊敬をされることで強い快感を得ています

いや、誰だって人から感謝や尊敬されればそれは快感になります。
しかし教え魔は善意という気ぐるみを着てそれになりきり、人の気持ちを考えずに自分の快感を得ようとするところが厄介なんですね。

そして、こういう人たちってまた面倒なことに、他所で「あの店の経営者はまるで素人」とか「自分が○○や△△を教えてやったんだけど~」みたいなこと言い、さらに快感を得ようとするんですよ。

まさに権力誇示の賜物と言えます。
しかしポイントは、相手に選ぶのは自分から見て下の人間という限りがあるということです。

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教え魔につかまったら…撃退法

飲食店もまた横の繋がりがある業界なので、しがらみや付き合いものがあるでしょうから、教え魔が苦じゃなければ聞き流すことが一番、今後に関係性に害をもたらしません。

でも、苦痛だったり、断れない事態になってしまうのなら、やはり撃退が必要です。

教え魔は悪意はありません。善意を捧げ、感謝や尊敬という報酬を受け取ることを望んでいるので、
まず第一に、「ありがとうございます」「すごいですね」「やってみます」などの感謝や尊敬の言葉は絶対に伝えないことが重要です。ここで快感を得てしまうとまた快感を得るためにやってきてしまいます。

そして無反応やスルーをすると「こいつ人がせっかく教えてやってんのに無視かよ」と機嫌を損ねかねません。今後の関係がどうでもいいならそれもアリですが、そうもいかない教え魔には、こんな返事の仕方をお試しください。
ここからは我流になりますが私はうざい教え魔の言葉には、まじめな質問で返すようにしています。

「それ(その教え)はあなたのお店でやっているんですか?」「やっていてどうですか?」

「それを取り入れて売り上げはどのくらい上がりましたか?」

「そのお勧めの業者さんに決める前に、いろんな業者さんと比較して選ばれたんですか?」

「あなたのお店はやっぱり儲かっているんですか?」

というように、教えに対してまじめに質問で返すのです。
そう聞かれた教え魔はだいたい「うちはそれでお客さんが喜んでいる」「そこそこ儲かってるよ」などとりあえずそれっぽい返答をしてきます。そうしたら「そうですか」と言ってその話を終わらせます。

なぜこういう質問で返すかと言うと、2つ理由があります。

1つ目は「それ本当に有益な話?」の確認です。
教え魔な経営者の言うことって、自分はさほどやっていなかったり、通説を言っているだけだったり、自分に都合が良いことを言っているだけだったりするもので、
あなたの教えがどのように有益なのか根拠を確認させてください、という趣旨です。
説得力のある経験談や確固たる理論があるなら聞いて損はないし、それがないなら不要論認定。勘の良い人なら内容の薄いこと言っちゃったなと気まずさを感じてくれることでしょう。

2つ目は「あなた、言うほどの経営力あります?」の確認です。
私の経験上、教え魔の先輩経営者さんたちのお店って、こう言ってはなんですけど、経営年数もお店の人気度も中途半端な経営者さんばかりなんですよ。老舗級のお店や知名度の高い人気店の経営者さんは他人の経営にいちいち首を突っ込んできません。プロゴルファーが新人や素人に頼まれもせず口を出してくることがないのと同じですよね。

要らぬ教えに対し「それであなたのお店はどうなんですか?」というような質問をされた教え魔は、一瞬、自分のお店のことが頭に出てきます。人は質問されたことに答えようとするとき、頭に対象物のイメージを浮かべますから。
そうすると、人には言うけど自分では大してやっていないこと、自分のお店が連日賑わうほど流行ってもいない姿が浮かんで、“偉そうに言っている自分” と “言うほど伴っていない現実” の矛盾に、なんとなくでしょうが心にバツの悪さが残ります

そして、そこに加えて、感謝や尊敬もないとなると、教える行為自体に意味がなくなります。だって本当にそのお店の繁盛をさせるために教えてるんじゃないのですから。

教え魔は「言える人」を使ってたやすく快感を得たいわけですから、言いにくい人、快感を得られない人に何度も挑むほどの根気強さは全くありません。ですから、1~2度こんなふうに対応すれば、あちらからフェードアウトしていくはずです。

余談ですが、教え魔の経営者に対し、ちょっとイジワルな私が出てくると
「よくご存知なのでもう1店舗出されてみてはどうですか?きっと流行りますね。見てみたいです!」とも言います。
だいたいは「今の店が忙しいからなー」とか「そこまで儲けようなんて考えてないよー」みたいな返答をされますが、ここでまた、“もう一店舗出す力はない自分” が、一瞬でも思い起こされますから、やはりバツの悪さを感じてもらうためですね。

さて先程、“偉そうに言っている自分” と “言うほど伴っていない現実” の矛盾にバツの悪さが残る、と言いましたが、この心理作用についてはこちらの記事で詳しく触れているのでよろしかったら参考になさってください。
経営に潜む危険「認知的不協和」を例を踏まえてわかりやすく解説。解消法も紹介します)


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知らぬうちに自分が教え魔にならないために

人は、自分が知っていることを言いたくて仕方のない生き物です。
そして、どんな教え魔も、自分が教え魔である自覚は皆無です。

私も人に教えたいことがいっぱいあります。なかなか有益な話だと自負しております。でもそれは必ずしも他の人にとって有益とは限らないのです。

ですので、本当ならよそ様の経営や営業スタイルに関しては、相手が相談でもしてこない限り、何も言わないのが一番です。姉妹店でもなきゃ、それぞれ別の人生ですから。

でもどうしても、言いたい、教えたい、役に立ちたいと思うなら、せめて「困ったことがあれば何でも聞いて」とか「このジャンルは得意」「こんな業者と付き合いがあるから必要なときは声かけて」と投げておくだけにする、ということをおすすめします。
相手が自分に信頼感を持っていれば何かあったときに頼ってくるはずです。頼ってこないなら自分の教えは必要としていない、ということです

ちなみに、経営してきた中で実際に痛い思いをしたという “失敗談” であれば比較的聞いてもらえます。特に日本人は成功するよりも失敗をしたくないという思いが強いと言われています。人の失敗談は、今後の失敗を避ける知識としても有効だし、「この人も失敗するんだ…」と親近感が沸きます。

そしてもうひとつ、教えを嫌がられるのはこんな要因もあります。

そもそも人は、誰かから何か薦められると逆に魅力を感じなくなったり反発したくなることがあります。もちろん、もともと興味があったものを薦められた場合などその限りではありませんが、
根本的には人に決められたくない、自分で選択したい、という欲があるんですね。
この心理の扱いについてはまた次回にお話するとして、「こうしたほう絶対がいいよ」と薦めて、相手に反発心を抱かせてしまっては本末転倒ですから、この類の教えこそやめといたほうが良いと言えます。

いかがでしたでしょうか?
うざい教え魔にとりつかれないよう、また知らぬうちに自分がそんな教え魔にならないよう、少しでもお役に立てれば幸いです。

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