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飲食業界が地獄化していく3つの理由!飲食店経営者が本音で解説『飲食店経営は儲からないのか?』

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最初に言いますが飲食店経営は決して楽な仕事ではないのです

飲食店の経営においてはいろんな業種の中でも、労働力や労働時間に対する収入が見合ってない経営者がたくさんいる業種だと思います。

初っ端から言いますが、
飲食店経営が儲かるか?儲からないか?で言うなら、儲かっているというほどでもないお店のほうが多いと思います。
なぜならば、後ほどお話しする “廃業率の高さ” が、それをきっちり証明しているからです。

私は飲食店経営を長年やらせて頂いてますが、おそらくこの先5年10年やれていても、安泰という言葉は無縁だと思っています。

気を抜けばいつでも簡単に傾く、なにかと気苦労の多い職種です。

しかし問題は気苦労の多さだけではありません。
飲食店経営の難しさ、その理由を3つ、次項より解説していきます。

理由1 とにかく肉体労働、職人の世界なのです

料理人は職人です。技術職であり肉体労働です。

飲食店経営と一言で言っても役回りは様々なので、あくまで『オーナー兼料理人」という一般的に多いタイプの飲食店経営についてお話します。

基本、立ち仕事です。ヒマなら座っていられますがそれは理想ではないですよね。

何より労働時間が長いんです。営業時間の他に仕入れ、仕込み、清掃、事務仕事、その他、10時間以上働くなんて当たり前…な経営者がザラにいます。

もちろん従業員を雇えばその労働も分散できますが、大きくのしかかってくる人件費を考えると自分が楽できるほどの人数を雇うなど現実的ではありません。
最小限の従業員とまわしても、そのくらい働いている経営者が多いのです。

そして自身が主体的に調理を担当している場合、万が一の体調不良でも代わりがきかず無理して仕事することもあるでしょう。肉体労働であることは、料理人に男性が多いという点からも納得できますよね。

実は料理に関しては味覚、臭覚、色覚、技術的にも男性よりも女性のほうが繊細な方が多いとされているんです。
それでもやっぱり料理人は男性の方が多い…それはとどのつまり職人質、そして肉体労働の要素が大きい職種だからということがひとつ言えます。

理由2 比較的簡単に始められるため競合相手が非常に多い

飲食店は私たちの生活のごく身近にありますから、ほとんどの人がイメージしやすいお仕事ですよね。
お料理やお菓子作りが得意な方なら一度は憧れた方も多いのではないでしょうか?

そして始めるのにも比較的ハードルが低い職種でもあります。

飲食店の開業には学歴、性別、年齢制限、技術的な資格も必要ありません。(食品衛生責任者という、受講のみで取得できる資格だけあればいい)

厚生労働省によると、全ての業種から見ても宿泊・飲食サービス業の開業率は常にトップランクにあり参入しやすい業種であることは明白です。
そして都市部の飲食店ほどその競争は激化傾向にあります。

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理由3 時代や周りの環境にいちいち影響されやすい

2020年、誰にも予測できなかったコロナ時代、まさにそれが象徴しているように、飲食店経営は時代や環境の変化に簡単に影響を受けやすい業種なのです。
その他、景気や少子高齢化はもちろん、周辺の交通環境の変化や区画整理、もっと細かいことを言えば、例えば人気店がひとつ近所にできるだけで受ける影響、近所の大きな会社がひとつ移転されるだけで受ける影響など、
どうしても何かしらの環境変化でいちいち影響を与えていくのです。
昨今は時代の変化も目まぐるしく、その都度切り抜けていく対応力がなければ、容易く廃業に追い込まれる脆い業種でもあります。

そして近隣の環境変化だけではなく、SNSや口コミサイトなどのインターネットツールも同様です。
どこの誰が書いたかわからない内容であっても敏感に反応するお客様はたくさんいます。

ここからはもっと暗くなるデータを紹介します。これ以上暗くなりたくない方はどうぞ飛ばしてください。笑

今時代、飲食店の廃棄率を見てもその経営の厳しさは明確です。
開業2年のうちに約半数のお店が廃業され、
開業5年では約80%のお店が、
開業10年では約95%のお店が廃業されていると言われ、この廃業率はさらに進み、とどまるところを知りません。

前述で、開業率の高さをお話しましたが、実は近年は開業率を廃業率が上回る現象が起きています
大きく言えば、外食産業の景気が悪化していることを示していると言えます。

さらなる追い討ちは、やはりコロナ禍。

帝国データバンクによると、2010年より10年ほどの全国の飲食店の倒産件数は平均して全国で年間600件台でしたが、コロナが終息し始めた2023年4月から、2024年3月までの飲食店の倒産件数は800件を超え過去最多を更新しました。
倒産が多い業態は居酒屋やカフェで、また最近ではラーメン店の倒産件数が急増していることもニュースとなりました。


ネガティブなことを言い出したらキリがない、これがこの飲食業界の現状です。
何ひとつ大袈裟には言っておりません。
だから天国か地獄かどちらかというならそりゃ天国ではないですね。

…でもだとすると、
じゃあなんで皆さんやってるの?
ドMの集まりなの?

そう思いますよね。

飲食店経営は地獄…とも言い切りたくないので、それでも利益を生み続けている飲食店経営者の特徴を次回はお話します。

次回話はこちら
高い廃業率、やばい飲食業界、それでも収益を上げる飲食店経営者たちの共通点は『客観的イメージ』


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