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飲食店の悩み『迷惑に気付かない常連客』『うざい常連客』居酒屋やバーのマウント、ナンパ、ケンカ

居酒屋、バーの「迷惑に気付かない常連客」マウント、ナンパ、ケンカ、飲食店経営者の悩み 集客術 関連記事

初めに断言しておきますが、
私たち飲食店経営者にとって常連さんは、とてつもなくありがたい存在です。

しかしながら、その中に存在するごく一部の『迷惑に気付かない常連客』
この方たちに対して、嫌悪感を持つお客様、また、悩みを持つ飲食店経営者や従事者は本当に多いものです。

特に、お酒の提供がメインの居酒屋やバーは、店員やお客様同士の距離感も近くなりがちです。

店側からは、お客様みなさんそれぞれ飲食を楽しんでいるように見えても、実は、
あの常連さん面倒くさい、
あの店の常連客はガラが悪い、品がない、
と思われていた…なんて話、もうザラにあります。

他のお客様を遠ざけてしまい兼ねない『迷惑に気付かない常連客』の特徴、そしてそんな常連客に対するちょっとした対処法のお話です。

迷惑な常連客①「自分が一番“上“であるアピール」

自分がこの中で一番上であることを知らしめる、いわゆるマウントですね。

マウントってそもそも、自分の方が優位であることを示す動物の本能。特にオスに多い特性です。

ジャーナリストの三木哲夫さんいわく『男は名刺を出した瞬間に勝負がつく』そうです。
また『男はそのテリトリーの中で、自分の順位を確認している』とも言われ、特に男性とっては本能として致し方ない面でもある、と言えるかもしれません。

しかし、ただ居合わせただけの他のお客様に対して勝手に格付け行為をされては店側としては非常に困ります。

経済力または社会的地位アピール、持ち物自慢、武勇伝説、そのお店の先住民アピール。
マウントをする人はネタはそれぞれ異なりますが、間接的、自虐的、遠まわしな言い方というアピール方法をとる傾向があります
そして『さりげなく上手にアピールできている』と思っている。
しまいには『向こうは自分を尊敬や羨望のまなざしで見ている』という幻覚まで起こしてしまう。
これが厄介なんですよね。

しかし確実に言えるのは、自慢話やマウントされるのが、好きな人なんて決していないこと。
お客様ってみんな自分が主役なので脇役にさせられることほど気分の悪いことはないのです。

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迷惑な常連客②「店員や他のお客様を口説く」

店員やお客様を口説く。ナンパ。
恋愛は個人の自由ゆえ、どこまで踏み込んで良いのか、店側からすると実はちょっと難しい問題でもあります。

実際に、口説かれているお客様の中には、
まじウザい…と思っているお客様もいれば、
まんざらでもない…というお客様もいるもので。

お店の従業員がターゲットなら、接触を減らすなり、直接お断りすることもできます。
しかし、これがお客様同士となると、相手が本当に嫌がっているかどうかの見極めが難しいんです。

お客様から店側に「あの常連さんに困っている」と言ってくれるなり、あからさまに嫌がっているアクションでもあれば対応できるのですが、嫌でも笑顔で話を合わせている人が大多数なものでして。

そこに勘違いして口説いている常連客の方も
ボディタッチや下ネタ、連絡先を聞いたり、店を出るタイミングを合わせてついて行ったり、もう一軒誘ったり。
なんでしょうね、お酒が入れば入るほどヘタになり、しつこくなり…。

『勧誘、ナンパお断り』なんて貼り紙を店内に掲示いるお店も実際にありますから、よくあるトラブルであることは間違いないのです。


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居酒屋やバーでの1人飲みで、出会いって期待できる?現場を見てきた飲食店経営者が現実をお話します。

迷惑な常連客③「ダル絡み・ケンカ」

とにかくよく絡む人…いますね。これもほとんどはお酒の力があってのこと。
威圧的だったり、逆にやたらとやさぐれたり、
他のグループの会話に割って入って物申したり、
店員や仲間など止めてくれる人がそばにいるときだけ挑発行為に走ったり。

マウント、ナンパよりは少なめなトラブルかと思いますが、迷惑度はズバ抜けてトップレベルです。

以前、お酒を飲むとよくケンカ騒動を起こしてしまうという人に、なぜそうなっちゃうのか、その時の気持などを深堀ってみたことがあるんですよ。
その人いわく、日頃 (お酒を飲んでいないとき)から、些細なことでイラっとしたり、怒りを感じやすい性格だと自覚しているそう。でも普段は我慢できているのだとか。
だから、お酒こそ楽しく飲みたいんだけど、正義に反する人を見ると、自分が普段我慢していたもの全部思い出しちゃってリミッターが超えたようにブチ切れてしまう…のだそうです。
お酒は普段隠している部分、抑えている部分を暴くと言われるのも納得です。


しかし、ちょっと余談ですが、
特に男性客同士のケンカって、女性スタッフが多いお店ほど、発生率が高い感じがするんですよね。
ようするに、もしどんなに酔っていたとしても周りをちゃんと見てケンカしているんだろうな、と。

だって極端言えば、北斗の拳の “野郎ども” みたいな輩たちがいっぱいいるところじゃ、いくら頭にきたとはいえ暴れられないでしょう。返り討ちにされる可能性が高いのですから。

人間って、非常事態になるとアドレナリンなどのホルモンが出ます。アドレナリンは “闘争か逃走”のホルモンと言われていて、闘うか逃げるかを瞬時に判断して身体をシフトします。
それゆえ、状況の察知能力も高まりますから、勝てる(強さを誇示できる)条件を感覚的に選別しているんだと考えます。
あともちろん、女性への強さのアピール(カッコつけ)もあるでしょう。

どうであれ迷惑極まりない話には変わりありませんが。

みんな悪意は無い

みんな悪意は本当に無いんです。
だって少なくとも、そのお店を好きで来続けてくれている方たちなのですから。
本人なりの正義や劣等感からの行動だったりするんですよね。 

だからと言って、悪意は無いんだから仕方ない…なんてお釈迦様のようにはいきません。
悪意であれば罪悪感が残るけど、正義や善意は罪悪感が残らないところが厄介なんですから。

暴力のような罪やルール違反じゃない限り、なにが正しいと決めるのは難しいけど、他の人が嫌がったらやっぱりそれは不正解なんです。

でもお店側が対処できないとお客様は減ってしまいます。

どこまで気付けるか、いかにケアできるか。

お客様はみんな、基本、心地よく飲食したいだけなんです。だから、どんなに美味しいお店でも、心地よくなければ離れていってしまうんです。
ありがたい存在であるはずの常連さんに、貧乏神になんてなってほしくないですし。

普段からの雰囲気作り

確実に効果があるのは、店側が日頃から、ダメなものはダメだとビシッ!とやれる空気感を作っておく
『風格』ってやつですね。これに尽きると思うんです。
マウント、ナンパ、ケンカは、こういう風格のあるお店ではちょっとやりづらいものです。

実際それは簡単ではないというのも重々承知ですが、
例えば、格式高いお寿司屋さんで、べちゃくちゃ下品な話はしないし、
オシャレなお客様が多いお店にスウェットでは行けません。
このように、人はその場に相応しい行動をとる生き物ですから、それを踏まえると風格というものは常連客に良い振る舞いをしてもらうのにとても有効だということはおわかり頂けると思います。

実は、うちの話をすると、ディナー部門の担当者がラグビー選手みたいな体格(実際はやっていない)で、おまけにはっきり物を言うタイプなんですよ。
私がお人好しタイプなのでこのラグビー選手にはだいぶ助けられていますが、おかげでうちは今回紹介したようなトラブルが他のお店で聞くよりかなり少ないんです。
1人で来る女性も多いんですよ。

困っている可能性のあるお客様に直接聞く

私の場合、不穏な空気になってきたら話題を変えようとしたり、迷惑しているかもしれないお客様に直接お伺いしたりします
お手洗いなど席を離れたタイミングなどを見計らってコソっと、
「大丈夫ですか?」「もし良かったらお席変えましょうか?」というように。
大半の方は「大丈夫ですよ!」と言ってくれますが、「何かあったら言って下さいね」と “あなたの楽しい時間をお守りしますよ” という姿勢を見せておくのも大切だと思うのです。

迷惑行為禁止の貼り紙

以前の記事でも触れたことがありますが
どうしても声に出して注意しにくい場合は、注意書きなどの貼り紙もアリだと思います。
・勧誘、ナンパ禁止
・おごりおごられ禁止
・他のお客様への迷惑行為は以後入店禁止
など、これは実際に私が見たことがある貼り紙です。自覚の無い迷惑行為への抑止力には一定の効果はあると思います。
“直接注意はしにくいけど、どうしてもやって欲しくない” ということがあれば採用してみるのも手ですね。

また、こちらの記事では、お客様が自ら『良いお客様』になってくれる方法を解説していますのでよろしかったら参考になさってください。
あなたのお店のお客様を「良いお客様」にさせる暗示法。迷惑な常連、困ったお客の対処法



とにもかくにも、迷惑に気づかない常連さんによって、他のお客様が不快になる状況をできるだけ察知して避けることが、常連さんも他のお客様も守ることに繋がっていくのだと思います。

見過ごさず、できるだけ毅然と対処したいものです。



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