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「トイレが汚いお店は儲からない」その本当の理由。飲食店集客を左右する割れ窓理論・トイレの女神様

トイレが汚いお店はもうかりません。トイレの女神様 集客術 関連記事
飲食店のトイレの女神様

昔、友人に教えてもらった安い焼き鳥屋に行ったんです。
なかなか年季の入った店舗で、調理場の焼き台周辺は脂と炭の汚れで黒ずみ、壁もだいぶ黄ばんでいます。
まぁここまでは古いお店によく見る風景ですが、
しかしなにが一番ダメって、トイレですよ。トイレがとにかく汚い。

そのお店、現在はすでに廃業されていているのですが、そもそも経営者所有の店舗ということで家賃の支払いはなかったものの、風の便りでは金銭的余裕はずっとなさそうな話でした。

今回はそんな話から、なぜトイレが汚い飲食店は儲からないのか、その本当の理由を解説していきます。

最後に私が長年使っているちょっとおすすめのお掃除洗剤も紹介していますのでよろしかったら参考になさってください。

トイレが汚い焼き鳥屋さんの話

さて、そのトイレが汚い焼き鳥屋さん。
トイレ自体もそれなりの年季モノですが、問題は古さとかではなく、飛び散りや、隅にはペーパーくずや小さなクモの巣があったりして、なにより臭い。

店内を見渡すと、
お世辞にも清潔感があるとは言えない格好の年配客たち…
テレビに文句ばっか言ってる酔いどれ客…
食べ散らかされた料理皿がなかなか下げられずあったり…
ふちが少し欠けた器やベタツキ感のある調味料容器…

焼き鳥の味は悪くないのですが、他のお客様の様子から察するに、客単価もいくらもいかない感じ…。

とてもじゃないけど、若い女性やスーツを着たサラリーマン、ファミリーにも、ちょっと似合わない場かなと思うお店です。

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汚いとなぜ儲からないのか?『割れ窓の理論』を知ろう

ご存知の方も多いと思いますが割れ窓の理論という環境犯罪学で有名な理論があります。
『軽微な不正を徹底的に正すことで、大きな不正を防ぐことができる』というアメリカの犯罪学者が提唱したもの。

もうちょっと分かりやすく言うと、
軽微な不正を “割れた窓ガラス” に例え、それを放置しておくとその建物は管理されていないものと認知され、他の窓も割られたり、不良のたまり場になったり、いたずら書きやゴミの不法投棄など、どんどん荒れていく。
しかし割れた窓を直し、きちんと管理していれば上のような不法行為は起こらない、ということです。

この理論、私たちの身近なところでもこんな場面に表れています。

禁煙のスポットでも誰かがたばこを吸っていればみんながそこで吸い始める…
そこが吸殻で散らかっていたらまた新たにポイ捨てされたり…
遮断機の降りてきた踏み切りで、前の人がそれをくぐって進入したら「私も行っちゃお」となったり…
そう、「他の人もやっているから」「もともと汚れているとこだから」というやつです。

なので逆を言えば、秩序が守られている場所では、他の人も秩序をもって動くのです。


これをトイレに当てはめて言うと、
汚いトイレを今さら汚してしまっても気にならないけど、きれいなトイレは汚したら目立つからキレイに使って出るという意識が自然に向くわけです。

そしてなにも、無秩序や不正なんてレベルじゃなくてもよく見られる行動心理はあります。
人の行動の元は『他の人がやっているから』が大半とも言われています。

例えば、古めかしい定食屋ならスウェットでも無精ヒゲでも行けるし、テーブルに寄りかかってスマホ見たりベチャクチャ喋れるけど、
高級フレンチならドレスコードに合わせて身だしなみを整え、姿勢よく、周囲に気遣ったお喋りなどの振る舞いをしまよね。

こうして人は、周りの人の言動や環境に合わせる性質をもっているんですよ。



故スティーブジョブスが、無秩序にあったアップル社の立て直しにこの割れ窓の理論を用いて改善を図ったことは有名な話です。

現在、多くの企業でも『5S』といって、整理・整頓・清掃・清潔・しつけ、(ここに“作法”が加わった6Sもあります) を徹底することが、みんなが気持ちよく仕事ができるということだけでなく、パフォーマンスや生産性の向上にも繋がるとし、実践しています。


このように、確かにトイレの汚さだけが問題ではないんですよ。

トイレをキレイにしておけないお店は、あちこちが汚なかったり、注意が向いていなかったりするケースが多い、ということなんです。
汚いお店はお客様もキレイに使ってくれませんし、雑に扱っても大丈夫とか、汚すのも気にならないタイプのお客様しかリピートしてくれません。
特に女性客は遠のきます。

昔ながらの、昭和っぽい、年季の入った、そんなお店はたくさんありますが、古さの問題ではないのです。

トイレにアメニティは必要か?

ちょっと寄り道して、トイレのアメニティの必要性について解説します。

近年は、トイレの洗面台付近に綿棒やあぶらとり紙、マウスウォッシュなどのアメニティが置かれているお店もよく見かけます。

結果から言えば個人的には、アメニティがあるかないかでお店の人気に大きな変化をもたらすとは考えていません。

しかし、自分のお店のお客様の傾向を見て、こんなのあったら喜ばれるかも…とお客様目線で推測する思考は集客に良く反映されていくのだと思います。

年齢、性別など客層に見合わないアメニティ置いても掃除の手間が増えるだけですし、ペーパータオルなど最低限のものでスッキリさせておくのも清潔感のアピールになります。

殺風景なら造花やディフューザー(スティックを挿したアロマや芳香剤)ひとつ置くだけでもアクセントになります。

と、いうことでアメニティは、トイレ、洗面台の清潔感が当たり前にあった上での、プラスα程度のスタンスで良いと思います。


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キレイにしておく・キレイに使ってもらうアイテム

トイレは毎日掃除していても、多数のお客様が使用するので、営業中も定期的にチェックしないとなりません。

そして、見た目がどんなにキレイなトイレでも、臭いがするだけで不潔な印象を持たれます。

臭いの元はほぼ、尿の飛び散りやはみ出しなどが清掃で十分に除去できていないことによるものです。

男性の心理をうまく利用したこんな飛び散り防止シールもあるので紹介しておきますね。

このシール、うちは使っていないのですが、これ実際に貼ってあるお店があって、男性たちから「どうしてもそこを目掛けて用を足してしまう」…という聞いたもので、一定の効果はあるんだな、と思いました。

ちなみにうちは、便器に向かった目線の位置に「紳士のあなたへ。こぼさないでね」というメッセージを貼ってあります。笑

さて次に、こびりついた水垢、黒ずみにはこれです。

便器内の水垢、最近ではサボったリングなんて呼ばれたりしていますけど、洗剤でゴシゴシやっても落ちない黒ずみにはこの軽石がいいですよ。これでこすればすぐ落ちます。
このタイプの軽石はいろいろなものがあるのですが、その中でもこれが一番お手頃だと思います。

お次は、お馴染みの洗剤ですが、くすみや黄ばみ着色予防に1~2週間に一回のクレンジングお掃除にこのサンポールです。

くすみや黄ばみの着色予防にとても有効な、1~2週間に一回のクレンジングお掃除。
このレトロなパッケージ、そして匂いもイマドキっぽい配慮はなく鼻にツーンときます。
しかしサンポールの洗浄力は馬鹿にしてはいけません。どんなに新しいトイレ洗剤が発売されても、長年の実績が頷ける威力です。
私は手洗い用の洗面台にもコレを使います。どうしてもくすみがつくので、これでこするとピカピカになります。ゴム手袋は必須です。



最後に、
これはトイレ掃除ではなく、厨房の油よごれ用の洗剤なのですが、
ものすごくよく落ちる業務洗剤なので紹介しておきますね。

もともとは店舗の清掃業者さんに教えてもらったんですが、10年以上愛用している超強力洗剤です。
水で薄めて使うんですけど、うちの場合、一本買うと2~3年もってしまうのでコスパが良すぎなのです。
通販番組のデモンストレーションのように油汚れがみるみる落ちますよ。とても強い洗剤なので用量を必ず守り、こちらも手袋とできればマスクも必須です。


ぜひ、参考になさってみてください。


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