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『お店が潰れる理由とは?Part2』経営難で廃業した7つの個人飲食店の話。失敗 原因 前兆

飲食店の集客方法「活気と円満」は集客の絶対条件。居酒屋、バー。 集客術 関連記事

前回話Part1では、実際に潰れたバー、パン屋、焼き鳥屋、ラーメン屋、の4つのお店の話をしました。その記事はこちら→『お店が潰れる理由とは?Part1』
人の失敗には学べるところがいくつも隠れているものです。

今回はそのPart2として、立ち飲み屋家庭料理食堂ラウンジバーの3つのお店が、収益の問題により経営が立ち行かなくなった経緯、廃業に至った大きな要因を分析して解説していきます。

立ち飲み屋E店の場合

広い店舗ではないけど詰めれば20人近くは入りそうな立ち飲み屋さんです。人通りが多い好立地にあり、いつ行っても賑わっていました
しかしずっとギリギリの経営だったそうで、店長も周囲によくその悩みを漏らしていました。

周辺にはチェーンの安い居酒屋がわりとあるのと、立ち飲みという性質も加え、商品はまず安さを第一にこだわっていました。
ドリンクは300円、おつまみは150円からある、いわゆるセンベロってやつですね。
それゆえ、客単価は2000円台に留まることも多かったそうです。

常に2~3人いるスタッフの人件費、好立地ゆえのテナント賃料、諸経費との採算が合わなかったのでしょう。

商品の価格設定が低めのお店は、お客様で賑わっているように見えても利益が上がらないのは良くある話です。

開業から6年、テナントの契約更新のタイミングで撤退を決断されました。

立ち飲み屋って立ち続けないといけない分、お客様の回転率も良さそうに思いますよね。
ところが、立ち飲み屋が好きな人ってわりとずっと立っていられる人が多く、オープンラストで居続けられる人も結構いるんですよ。
自慢じゃないですけど私もやろうと思えば長時間立ちながらさくさく飲めるたくましいタイプです。

立ち飲み屋はお客様同士の距離感がとても近いため皆さん顔見知りで、1人で行っても楽しく飲めるのが魅力的でもあるのですが、その居心地の良さと安さが利益が上がらない要因ともなったと考えられます。

家庭料理食堂F店の場合

料理上手な妻や彼は浮気をされない、美味しそうな手料理


この家庭料理食堂は、車1台がぎりぎり通れるくらいの細い路地に面している、本当に小さなお店。
でも駅から徒歩3分ほどで駅利用者もよく通る道沿いにあります。

このお店を見つけた時、第一印象で「なかなか経営の難しそうなお店だな」と感じたので、個人的に気になる存在ではありました。

店頭の立て看板には唐揚げ定食や肉じゃが定食などおふくろの味とも言えるメニューが5~6品ほど名を連ねます。

お店の正面はガラス張りで店内の様子がよく見えます。
客室の広さは見た感じではざっと7平米ちょっと(4畳半くらい)あるかないかといったところでしょうか。

そこに6人掛けの大きめダイニングテーブルがどーんと1つ置いてあるのです。
ようするに6人相席テーブルです。
これも家族が集うダイニングキッチンをイメージされたのでしょうか。

しかしこれはさすがに入りづらいし居づらい。

入り口がガラス張りであること以外は、ごく一般家庭によくあるダイニングキッチンの仕様なので、人様のお宅にお邪魔するような感覚がどうしても否めないのです。
また、他のお客様と居合わせれば、1つのテーブルに向かい合ったり隣り合ったりするわけで、狭い空間でさらに他人と近い距離に座るのは心的ストレスを伴います

私はたまに前を通りますがお客様が入っている様子を一度も見たことがなく、最後は営業されているのかどうかもわからない様子でいつの間にか撤退されていました。
1年やっていたかどうか…くらいの期間です。

後になって知り合いづてに聞いたのですが、会社勤めを定年退職された女性経営者がご自身の趣味サークルも兼ねて家庭料理食堂を開業されましたがうまくいかず早めに見切りをつけた、とのことでした。

小さなお店は諸経費等が安く済むメリットはあるのですが、集客においてはどうしても難があります。こちらの記事で詳しく解説していますのでよろしかった参考になさってください。
飲食店の開業前によく考えて!めちゃくちゃ入りにくい「小さな個人の飲食店」集客の難しさ



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ラウンジバーG店の場合

このお店が潰れたのは、これまで紹介したお店とちょっと経緯が違います。

お店は通常、ママさんと女性スタッフ合わせて3~4人ほどで営業されていました。
若いスタッフが多く、そのフレッシュ感とノリの良さで、開業からまもなく人気店になりました。

ただ、こちらのママさん、お酒を飲むと気が強くなってきてしまうというちょっと厄介なタイプなんです。
しかも飲まないと盛り上げることができない…とやらで、お酒の力に頼っているところがありました。

お酒が進むと、
常連さんに「おいハゲ!」「もっとお金使いなさいよ」と、(本人はブラックジョークのつもり)
高いお酒を強要したり(本人は“おすすめ”をしているつもり)
注文の料理を間違えてもそのまま出したり(本人は“お客様ほうが間違えている”のつもり)
お客様、スタッフ、さらには近隣店ともトラブルになることがありました。

やがて周囲からは「あの店はちょっと…」という忌避的な扱いになり、
人間関係や男女関係もいろいろ揉めてお客様も徐々に減り、
いつからかスタッフも置かなくなりママさん1人で営業できる稼動状態に。
最後のほうのお店の様子は、仲間内のようなお客様ばかりで、プライベートの延長のような馴れ合い営業。
時々入ってくる新規客もじわじわ漂うアウェイ感に居心地が悪そう…

開業4年目を迎える前に、お店を閉められました。

経営者に限らず、お酒を飲まないとやっていられない…みたいなタイプの人、たまに見かけますけど、醜態うんぬんよりメンタル不安の方が懸念されますので接客業は向かないんじゃないかと個人的には思うのです。

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飲食店に限ったことではありませんが、開業したからにはやはり成功させたいものです。

誰もがそう思って作り上げた一城ですが、中には泣く泣く手放す人も少なくない、いや、手放す人が多い、そんな時代です。

失敗しないためには、失敗した人たちから学ぶことが有益です。

少しでもお役に立てれば幸いです。



他にも飲食店経営についてこんな記事を書いています。
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