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潰れないお店の強い土台作りは【顔見知り人脈】にアリ!廃業と無縁の飲食店人脈戦略・集客術

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私は自身が飲食店経営者で、同業者たちとも経営の話になるのですが、繁栄していってほしいなと思う経営者さんにだけ(笑)強く推奨する人脈戦略があります。

経営者さんのほとんどが何かしらの困難にぶち当たることを経験しています。
もし崖っぷちに追い込まれそうになったとき、戦う術や情報がなければ崖から飛び降りるしか方法がありません。

でも戦術や情報をたくさん持っていれば、持っていないよりも生存率は格段に上がります。

そんな情報を日頃から獲得するのに、非常に有効的な人脈があります。

それは『顔見知り人脈』です。

名のとおり、顔見知り程度の薄い関係性の人脈を多く持つ、ということです。

これは『弱い紐帯の強み』という社会的ネットワーク理論によるものですが、この理論について詳しく解説した記事→飲食店経営に有利な人脈はどっち?『仲良し人脈』or『顔見知り人脈』弱い紐帯と強い紐帯を解説
今回はこの記事の関連編にもあたるので、まだお読みでない方はよろしければそちらも参考になさってください。

それでは顔見知り人脈の重要性を解説してから、どうやって顔見知り人脈を作ればいいのか、構築方法を紹介していきます。

顔見知り人脈の重要性

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さて最初に、なぜ顔見知り人脈が重要なのかを解説します。
すでにご存知の方は次項へ飛ばして頂いても問題ありません。


私たちが持つ人間関係は大きく分けて
①家族、友達、同僚やなど親密な繋がりがある仲間やコミュニティなど社会的関係性の濃い人たち
②ジムやバーで時々会う人、友達の友達など、会えば挨拶や会話くらいはする社会的関係性の薄い人たち
がいると思います。

①の仲良し組は、似たような環境、志向性、価値観を持つコミュニティであるため、得られる情報は自分の好みや思考に寄った情報となる傾向があります。

一方、②の顔見知りは、自分と異なる環境や価値観を相手が持つことも多く、新奇性が高い情報や、思いもよらない発想をもたらしてくれるので、発展性を有しています。


例えば、みんなで食べる作物を育てるとします。
仲間たちは知恵を絞り、力を合わせ、日照りや寒波から作物を守る栽培方法を模索します。
しかし、なかなかうまくいかなかったとします。

そんな時、旅に出ていたある仲間が帰ってくると、
「隣地域ではその作物による健康被害が出ていると聞いた」
「旅の途中で悪環境に強い種の作物を見かけた」
「向こうの集落では豊作だから取引したほうが効率がよいかも」
と、栽培方法とはそもそも違う情報を得ます。
これによって栽培方法の模索の他に、別手段を講じることが可能になります。
多分野の情報を蓄えることができれば変化へのチャレンジも積極的にできるというわけです


自分が身を置くコミュニティで仲間達と情報を共有するより、この旅人のようにあちこちのコミュニティから情報を仕入れたほうが情報の量も質も圧倒的に有利であることはおわかり頂けると思います。

今回は、この旅人になろう!という話でもあるのですが、
わりと少ないんですよね、根っからこういう旅人タイプだという人は。

じゃあ、そういうタイプじゃない人は無理なのか…と言うとそうではなく、わざわざ旅に出なくても日頃から意識してできることを事項で紹介していきたいと思います。

顔見知り人脈を構築しよう

前述で旅人という言葉を使いましたが、他コミュニティはそこらへんにたくさんあるので別に遠くに行かなくても大丈夫です。

いつも挨拶をする程度の人と会ったらひと言ふた言続く会話を

取引先の受付の人、荷物を届けにきた配送業者さん、ご近所さん、ジムや飲み屋でよく見かける人など、面識程度の人と会ったら挨拶に続いて、ひと言ふた言、言葉が続くよう会話を心がけます。
「午後から雨予報だったけど天気もちそうかな?」
「今日は道が混んでいませんでしたか?」
「この近くにWiFiが使えるカフェないですかね?」

自分の話ではなく、相手の話を引き出すように会話ができればベストです。

私はよくウォーキングに行くのですが、時々ご年配の方々から挨拶されたりします。
そうすると、挨拶を返すついでに「寒いですねー」なんて付け加えると、次回お会いしたときに
「あっちの歩道は工事で塞がってるよ」とか、
「うちのじいさん、ラジオ体操に通い始めたらボケが良くなって…」なんて情報をくれたりします。笑

そもそも人は、自分の知っていることを人に教えるのが大好きです。

なので、必死に面白いことや気の利いたことを話そうとしなくても、相手の言葉から何かを引っ張り出したほうが相手も自然に気持ちよく話をしてくれるのです。

例えば、道でぱったり会った相手がいたとして
「こんにちは。お出かけですか?」
「今、パン屋に行ってきた帰りで」
「もしかしてあそこパン屋?何が美味しいですか?」
「日曜限定の食パンが美味しくてよく買うんです」
「へえ!今度日曜日に行ってみようかな」
「限定食パンは開店前から並ばないと買えないんですよ」
といった感じです。

もし興味がなくても、それは何?それはどういうこと?と、とりあえず聞いてみるのです。

自分が欲しい情報だけが役に立つ情報とは限らないのですから。

そして相手に興味を向けると、興味を向けられた相手もこちらに興味を持つのが人の常です。
誰だって自分に興味を持ってもらえるのは嬉しいものですから。
コミュニケーションも意欲的に見え、相手から「この人に情報をあげたい」と思ってもらえるのもまた特権です。

そんな会話術についてはこちらの記事で詳しく解説していますのでよろしかったら参考になさってください。
お客様の心理を知る!「お客様が好む会話」で接客を攻略!飲食店経営者の経験談。集客対策

この記事中で紹介しているビートたけしさんの言葉、ここでもあらためて紹介しておきます。

『料理人に会ったら料理のこと、運転手に会ったら車のこと、坊さんに会ったらあの世のことでも何でも、知ったかぶりせずに素直な気持ちで聞いてみたらいい。自慢話なんかしているよりずっと世界が広がるし、何より場が楽しくなる
たとえ知っていたとしても一応ちゃんと聞くのだ。そうすれば専門家というものはきっとこちらの知らないことまで話してくれる。井戸を掘っても誘い水をしないと水が湧いてこないように、人との会話にも誘い水が必要なのだ

思いがけない情報というのは思いがけない他者からの発信にたくさん潜んでいます
この言葉の中の『世界が広がる』には、視野はもちろん発展という意味も込められた、本当に世界に進出したたけしさんの実体験とも言えますね。

紹介してもらう

自分から他コミュニティに踏み込めないという人は、人に紹介してもらうと良いでしょう。

例えば、行ったことのないお店の話題になったら、
「行ってみたいので紹介してもらえませんか?」
「今度そのお店に行くときは私も誘ってください」
と紹介してくれるよう図ってもらえれば、わりと容易に他コミュニティに踏み込むことができます。

紹介の良いところは、お互い初対面でも共通の知人がいるということで警戒心が薄まるところです。

人は初対面の人には少なからず警戒心を持ちます。
警戒心がなければ比較的印象の良いスタートを切ることができ、これが結構大きいんですよ。
とてもおすすめです。

ただしくれぐれも自分の話ばかりになったり不審者やウザい人にならないようお気をつけください。
飲み屋で嫌われるコミュニケーション会話・失敗3選。飲食店経営者から見た1人飲みの下手な人

自分のテリトリーから出てみる

イベントの参加やボランティア、名刺交換会のような席が得意な方でしたら顔見知り人脈を築くには非常に好都合ですが、人見知りなどでなかなかハードルが高いということであれば、まずは自分の行動範囲外に出かけてみるのもいいでしょう。
外食をするのもあまり縁のない地域に行ってみるとか、行ったことのない市場で仕入れをしてみるとか、いつもネットで購入している電気製品をあえて電気屋さんに見に行ってみるなどして、先々の店員さんに質問がてら簡単な会話に繋げられれば良いと思います。

SNS

SNSも顔見知り人脈に大変有効です。
しかしSNSもまた同じ志向性を持った限定的なコミュニティに身を置いてしまいがちです。
それではエコーチェンバー現象(同じ趣の限定的コミュニティでは自分の意見が賛同されやすいため正解だと勘違いしてしまう現象)が起きやすくなってしまうので、年齢、性別、趣味思考などいろんなジャンルの人の投稿を覗いてみたりコミュニケーションを図ってみましょう。

人に会った数だけビジネスは生まれる

人に会った数だけビジネスは生まれる
これは帝国ホテルの定保英弥社長がモットーとしている言葉なのですが、多くの人と会うことは現代ではビジネスのもはや常套手段です。
同じような所で同じような人と同じような行動をしている環境下ではどうしたって出会いなど新奇性の高い機会が限られてしまいます。

たくさんの人と出会う、というと社交的なハードルを感じる方もいるかも知れませんが、出会った人と一生懸命コミュニケーションをとらなければいけないわけではないので、あまり気負いせず
『挨拶くらいはする』
『たまに会話もする』
そんな顔見知りをとりあえず増やす…というくらいの心持ちで良いと思います。


日頃から意識していれば、潰れないお店の土台作りにも有効です。


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集客に関して私が実際に経験してきたことなどをたくさん書き連ねております。
よろしければこちらからどうぞ→集客術関連記事一覧



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