こんな常連さんは要注意!トラブルになりそうなヤバイ常連さんの3つの特徴。飲食店経営・集客

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何度もここに書きますが、
私たち飲食店経営者にとって、常連さんって本当にありがたい存在なんです。

でも、中には『優越感』という見返りを求める常連さんもいます。
ありがたさと裏腹にちょっと厄介さも兼ね備えているお客様です。

私は普段、周りの飲食店関係者の方たちから愚痴や相談を聞きますが、常連さんとの関係性や扱いに悩む人は本当に多いものです。

以前、「迷惑に気付かない常連客」「うざい常連客」居酒屋、バーでのマウント、ナンパなど、お店の悩み の記事で、他のお客様の迷惑になりかねない常連さんについて触れました。
特徴として、とにかく “自分がこの店にとって特別な存在であること” を周囲にも知らしめる傾向は、今回の話とも共通しているのですが…

さて今回は、
周囲のお客様に大して迷惑をかけるほどでもないが、いつかトラブルに発展しそうな常連さんの特徴を3つお話します。

そういう常連さんは、お店や周囲への配慮より自分の気持ち良さが最優先なので、だんだんわがままになったり、お店のイメージや営業にマイナスになることをいとわないんです。

もしあなたのお店によく通い始めたお客様に、
今回挙げた特徴が見えてきたら、ちょっと接し方を考えないと、ゆくゆく面倒な関係性になりかねない…
そんなお話です。



それでは早速、常連プライドの高い、関わり方を考えるべき常連さんの3つの特徴を見ていきましょう。

①メニューにない料理アピール

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メニューにない料理をこれ見よがしに注文する、お連れ様や隣のお客様に勧める。

常連さんが一番、常連としての優越感を感じるのは『サービスや好待遇』です。

特に個人店は、いわゆる裏メニューや、希少品、その人の好みにカスタマイズされた料理などを状況によって好意やサービスでお出しすることがありますよね。

例えば、
出来の良いまかないをおすそ分けするとか、
刺身の希少部位が入ると優先的に出すとか、
リクエストされたアレンジに対応するとか、
よく来てくださるお客様に感謝を込めて少しでも喜んでもらいたいという気持からです。

でもこれらの料理は、
手間だったり、材料や原価の関係や、厨房作業に余裕のないときに注文されると困るなど、メニュー化されない理由があるからこそ表に出していないわけです。

ほとんどの常連さんはそれを認識し『内密』として扱ってくれるのですが、常連プライドの高い方には『自分だけの好待遇アピールの材料』として使われてしまう…

「こんなのできる?」なんてリクエストを受けてたまたま好意で作ったものを「言えばやってくれる」のように広められてしまうは、不本意ですよね。

そうなってくると、
いちいち「これはお1人分しかできないので内緒ですよ」と恩着せがましく念を押す必要が出てきてしまいます。

お店への配慮を持ち合わせている常連さんなら、そんな特別料理も「今日あれできる?」とこっそり聞いてくれますからね。

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②個人情報アピール

常連プライドの高い人には、そのお店の情報や関係者情報を周囲に喋りたがる特徴があります。

特に、お店の関係者との深いつながりを示すのは、常連度を示すカードとしては最強ですからね。

「(バイトの)○○くん最近彼女と別れて傷心なんだよ」

「店長とは、どこどこのキャバクラでしょっちゅう会うよ」

「ママさんは去年あそこのタワマンの上階を買ったんだよ」

というような、近しい人しか知り得ない情報を出すことで親密度を表したがります。

人の情報を喋るのはアウトラインとセーフラインが曖昧な部分もあります。ウワサ話なんかそうですよね。
ですが、やってることは軽く個人情報漏洩、プライバシーの侵害でもあるわけです。

このカードをやたら出してくる常連さんは、外でも何を言うかわからないので、会話の内容には注意する必要があります。

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③指定席アピール

常連さんって、好きな席が決まっている方が結構多いんです。

しかしタイミングによって、自分の好きな席が他のお客様に先に座られていることも当然あります。
そんな時、「お、今日は先を越されたか」「慣れない席は調子狂うな」と、いつもその席に座っていることを店員やそこのお客様に聞こえるようにアピールしだします。

常連様の 常連様による 常連様のためのVIP席…とでも言いましょうか。

仮に、そこのお客様が気付いて「変わりましょうか?」と言ってきても「いやぁ大丈夫です大丈夫です」と遠慮し、懐の深さを見せますが、まぁ懐が深いならそもそも指定席アピールに至りませんからね。

常連さんの多くは、混んでくると席を詰めてくれたり、そそくさと会計を済ませて席を空けてくれたりする人もいます。

常連プライドの高い常連さんにも日頃から、混雑状況によって席を詰めたりずらすことをお願いしたり、間違っても、その常連さんのためにあらかじめ席を空けておくなんて余計な贔屓はしないほうが先々のためでもあります。

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〔おまけ〕侵略者察知能力

オマケでちょっと注意すべきこんな特徴。

『他のお客様をなんだかよく気にする』

常連プライドの高い人の感覚は、自分以外の常連さんや、時々来店されるお客様のことを気にしたり素性を聞いてきたりします。

いわば “先住民”感覚ですね。よそ者や首領争いに過敏に反応します。

なんでしょう、『自分の地位の脅威になりかねない存在のリサーチ』とでもいいましょうか。

「(他の常連の)○○さんってどこの会社に勤めてるの?」

「あの人たまに見るけど、この辺よく飲み歩いてるの?」

「おとといあの席に座ってたお客さん、初めて来た人?」

みたいな。

あと、目立つお客様だったり、高いお酒やボトルを入れたお客様、いつのまにか店員と仲良くしているお客様がいると、ちらちらと様子を気にしている節があるなど…。

で、侵略者に認定されると、前述①~③のアピールが、なおも発動されるわけです。


そういったアピールをしてしまうのは、このように自分自身が勝手に作り上げた脅威や劣等感に常に追われているからなんですよね。

でもこの『他のお客様のことについて聞く』というのは、ただ単に会話の流れでの質問だったりする人もいるので、一概じゃない面もあるということで〔おまけ〕にしました。

しかし、こんな素振りが多い常連さんなら、要注意です。


お店を気に入って来てくれる大切な常連さん。

そんな常連さんに行うサービスや待遇などは、あくまで好意や感謝を伝えるもの。
確かにお客様の優越感をちょっと刺激するのも接客においては一つの手法でもありますが、優越感が優位に立たれてしまうような対応では、後々お店側が自分で首を絞める自体になりかねないわけです。

今回紹介したようなお客様がいたら、日頃の接し方から気をつけていく必要がありますね。

そんなお話でした。



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