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〔前編〕料理がうまくならない人は○○がない!プロ料理人が教える料理がうまくなる方法〔前編〕

〔前編〕料理がうまくならない…料理上手になるためのポイントをプロが教えます〔前編〕料理上手とは 料理人の茶話

私は飲食店経営をしている料理人ですが、料理講師のお仕事を頂くことがあります。
生徒さんは初級者から上級者まで様々です。
技術レベルは違うものの、美味しい料理を作りたいという意思、探求心と向上心は皆さん全く同じです。
では初級者と上級者の大きな違いは何かと言うと単純に『経験値』です。

料理がうまくならないと悩んでいる方は、何がいけないのかが論理的にわかっていない人が多く、経験レベルに合わない料理に手を出しては失敗し、自分に料理は向いていないのかと嘆いている人が多いのです。

今回は、まだちょっと料理に自信が持ちきれない料理初心者~中級者の「料理がうまくなりたい」に、参考になる話を書いています。

前編では「料理がうまくならない原因を知って気を楽にする」
後編では「原因を踏まえて料理上手に近づくためのポイントをこなす」
をお話していきます。

料理がうまくならない原因を知るのは問題解決・克服の必須条件です。ぜひ参考になさってみてください。

料理が上手くならない原因①単純に経験不足

料理がヘタで…どうやったら料理がうまくなるのか…
と、時々相談されることがあります。
話を聞いていると、そう言われる方々に共通しているのは、「そこまで料理をしていない」ということ。

どれほど経験を積めば料理上手になるのかは、確かにセンスや環境などの要因も関係しているので数値化できるものではありません。
しかし、確実に言えるのは、期間ではなくて実践数です。
料理歴1年でも週1回程度なのと、料理歴3ヶ月でも毎日やるのとでは、後者の方が上達が早いということです。

さて、料理が上達する必須スキルは、以下の3つです。
・味の記憶データ数
・触れてきた食材数
・実践数(人に食べさせた回数)
これらすべて、経験を重ねれば獲得できるスキルばかりです。

ようするに『美味しい料理が作りたいという気持』と『経験』で、着実に料理上手に近づいていくということです。
キレイごとでもなんでもないですよ。本当です。

料理がうまくならない…とお悩みの方、どうぞ安心してください。
料理のプロたちだって、みんな平等に通ってきた道ですから。

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料理が上手くならない原因②経験値に見合わない料理に挑むからうまく作れない

経験値に見合わない料理に手を出せば失敗率は高くなります。
失敗も勉強材料にと前向きに考えられればいいのですが、工程が多ければ多いほど、失敗した時の挫折感が大きいものです。

ひらがなしか習っていない一年生が、画数の多い漢字を見ながら書くのと同じです。
一画一画、形を真似して書くことはできるけど、仕上がりは全体のバランスが悪く汚い字になります。

料理も工程の一つ一つはさほど難しいものではないんですよ。
例えば家庭料理の代表格、肉じゃがで見ていくと、
・じゃがいも、にんじん、玉ねぎを切る
・肉を炒める
・野菜も炒める
・水と調味料を入れて煮る
・いんげんはスジを取って切っておく
・じゃがいもに火が通ったらいんげんも入れて軽く煮る

このように作業の一つ一つは簡単なのですが、具の大きさ、火加減、味加減、タイミング、仕上がりの見極めなど、一連の作業を滞りなく進めなくてはならない、
この部分がまだ未熟だからです。

料理が上手くならない原因③日頃から食事の味付けを気にしていない

うざいと言われる食通グルメ美食、お寿司を食べる女性

料理上手か料理下手か違いは経験値の差であることは前述までにくどいほどお話してきましたが
“日頃食べている食事の味付けを全然気にしていない” という人が少なからずいて、いざ料理を作ろうたって、何で味付けするものか皆目見当もつかないわけです。

どういうことかと言うと、例えば、焼うどん。
焼きうどんって、大きく分けてしょうゆベース、ソースベースの2つがありますよね。
味付けをあまり気にしない人は、これはソースだな、などと思わず、ただ単に “美味しい焼うどん” を食べているんです。

唐揚げや野菜炒めなども、しょうゆ味だな、にんにくがきいてるな、など感じることもなく、ただ美味しい唐揚げ、美味しい野菜炒め、として食べているんです。
そして、何を食べてもだいたい「美味しい!」という表現ばかりです。

ですから、いざ自分で料理をしようと思っても味付けのイメージが全然わかない、というわけです。

知人にそのようなタイプの人がいて、聞いた話なのですが、
麻婆豆腐が大好きで、料理をほとんどしたことがないのに自分で麻婆豆腐を作ってみようと思い立ったんですって。
で、レシピも調べず、味付けはケチャップを使ったそうです…

麻婆豆腐の味も、ケチャップの味も、それぞれ知ってるのに、色味だけで結びついちゃったんですね。

そもそも料理は生きる為にみんなに備わっている技

料理は本来、人間が生きるために、体と心の健やかな人生のために最小限でも備わっている技です。
ですので料理上手においても、プロ野球選手のようにごく一握りの人間しかなれないものでは到底ありません。
意欲さえあれば誰でもたどり着ける領域です。

冒頭でも言いましたが、何がいけないのかが論理的にわかっていない人が多く、この記事であげたような特徴を意識的に変えていくとグッと料理上手に近づくと思います。


それでは次回、料理上手に近づくためのポイントを後編として紹介していきます。

後編はこちら
〔後編〕料理がうまくならない…料理上手になるためのポイントをプロが教えます〔後編〕



こんな記事も書いています。
トロトロの 豚の角煮 は難しい?いえいえ 簡単 なお料理です。





料理人の茶話
ワシヲ タカコ

筆者 ワシヲ タカコ
食生活アドバイザー 薬膳食育師 メンタルケア心理士
飲食店経営はじめ多種多様な食のお仕事をしています。
そのため更新は不定期、コメント欄もありませんがご質問等はお問い合わせよりお気軽にどうぞ。
ここでは顧客心理をベースに実践してきた接客・集客・経営ノウハウを現場目線で紹介しています。

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