食生活アドバイザーとはどんな資格か?
食生活アドバイザーは、一般社団法人FLAネットワークが設けた、食にまつわる資格です。
すでにご存知かと思いますが、調理師や栄養士のような、特定の職業に必要な国家資格ではなく、 『それなりの知識持ってますよ』 程度にアピールできる民間資格となります。
野菜ソムリエやフードコーディネーターと同じですね。
では、何のために取るのか?
私の場合も飲食の仕事に携わるのに、その「それなりの知識持ってますよ」という、何か肩書きが欲しかったんですね。
内容としては、食生活アドバイザー2級だと、食品、栄養、健康、食衛生、食文化、食習慣、食マーケティング、食にまつわる、あらゆるジャンルの中で、代表的な知識をかいつまんだようなものです。
分野が広域である分、決して易しいものではありませんが、食に対する広い興味があれば習得できる内容だと思います。
3級においては2級をもっと生活向けにイージーモードになっています。
食生活アドバイザーは食品関連の企業でも、従業員の方たちに積極的に取得を勧めている企業もある資格です。
実際、私がこの食生活アドバイザーを知ったのも、大手飲料メーカーの営業の方の名刺に書かれていたことからでした。
就職や仕事での実用性
前述のとおり、国家資格ではないので、この資格を持っているからといって就ける仕事があるわけではないことから、就職のための特典としては『実用性は無い』と言ってもいいでしょう。
でも、例えば同じ民間資格に整理収納アドバイザーという資格があります。
「私、片付けが得意なんですよ」というより「整理収納アドバイザーです」と言った方が単純にその方面のスキルが高い人なんだなという印象を持ってもらえるので、家事代行のようなお仕事には、印象的にも有利な肩書きといえますよね。
私もそういう目的で取得しました。
私は2010年に食生活アドバイザー2級を取得しており、同年に飲食店を開業しています。
おかげでか、ケータリングなど食事の依頼では、低糖質や高たんぱくメニューなどのご要望や、アレルギーのご相談なども度々頂きます。
料理講師のお仕事では、レッスンに食生活や健康の話を盛り込んだりアドバイスができます。
民間資格とはいえ、その肩書きによるスキルの信頼度は、あるとないとでは違うと実感しております。私にとっては、とても有意義な資格です。
この資格を取得することにより、そのスキルをどう活かしていくかによって実用性は変わっていくと思います。
独学でいきなり2級合格は可能か?
独学で、食生活アドバイザー3級を踏まずしていきなり2級を受験して合格できるか?
可能だと断言できます。私は実際に、完全独学で2級を一発合格しています。
私はべつに頭が良いわけでもないですし、若い頃から料理や栄養学には趣味程度に触れていた…というレベルです。
勉強方法もこれといって特殊な方法ではなく公式テキストと問題集の2冊のみを、隅から隅まできっちり網羅するべく勉強しただけです。
数学のように解いたり英語のように変換することがないので、テキストの内容をひたすら叩き込むように進めていくだけです。
私の場合、2級受験の一択でしたので、3級の勉強はしていません。
仕事や家事などの都合で夜中しか勉強に時間が使えなかったため、教材2冊を地道にこなしていった感じですね。
勉強期間は記憶が非常にあやふやですが半年以上はしていましたか…
私が使った教材はちょっと古いので、その新刊版をご紹介しておきますね。
問題集だけのものというのは、探してみたのですがどうも今はないみたいです。
いろんなものがありますが、やっぱり1冊は公式のものを使うことをお勧めします。
個人的には、別の著者のものをもう1冊やっておくとより安心だと思います。
食生活アドバイザー公認講師の方が書かれているこちらもお勧めです。
通信講座は必ずしも必須ではないけどカリキュラムに優れているのが魅力
マイペースでゆっくり勉強したい…
何万円もかけたくないな…
という方は、通信講座を取らなくても独学で十分いける資格なので、あえてお勧めはしませんが、
通信講座の最大のメリットは合格に向けての効率性に非常に優れたカリキュラムであること。
・独学は不得意
・お金はかかっても効率よく進めたい
という方向けですね。
もし通信講座を考えているのであれば、やっぱりユーキャンですね。人気のタレントさんが食生活アドバイザーを取得するというCMで、食生活アドバイザーの知名度は一気に上がりました。
ユーキャンの100以上ある講座の中でも人気上位にあります。
紹介しておきますので、興味のある方は参考になさってみてください。
ユーキャンの食生活アドバイザー(R)講座
あと、こんなものもあります。
FLAネットワークが開催する公式の合格講座です→食生活アドバイザー合格講座
公式HPによると、合格講座を受けた方と一般の受験者との比較実績(2020年)として2級においては
一般受験者の合格率は約20%
当講座受験者の合格率は75%
という高い合格率を打ち出しています。まぁそりゃそうでよすね。公式団体が試験前に開催する講座ですし。
こちらは本試験の前に日時、会場指定で行われるものです。試験にちょっと自信がないな…という方にはいいですね。
食生活アドバイザー2級と3級の併願に意味は?
『2級3級の両方を所持する』ということで言えば、個人的にはあんまり意味は見出していません。
併願の意義とは
・2級狙いだけど滑り止めで3級も!
・しっかり勉強して知識を身につけたい!
ですね。まぁ前者が大半でしょうか。
受験料は、
3級 5,000円
2級 7,500円
3級・2級併願 12,500円
となってます。併願、割引ないんですね…
例えば、会社からの推奨で、3級でもいいからとにかくこの資格をとらないと!みたいな場合じゃない限り、レベルにあったどちらか一本に絞って勉強・受験をしたほうが個人的にはお勧めします。
公式HPには試験の例題も出てますから、自分に合うレベルを事前に確かめてみてくださいね。
食生活アドバイザー 3級問題例
食生活アドバイザーの取得や実用性について解説しました。
民間資格とはいえ、食に関心のある方にはとてもプラスな知識になります。
これから取得を目指す方、ぜひがんばってください!
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