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〔後編〕料理人が教える『料理がうまくなるポイント6選』初心者~中級者向け料理の上達方法〔後編〕

〔前編〕料理がうまくならない…料理上手になるためのポイントをプロが教えます〔前編〕料理上手とは 料理人の茶話

前編では料理がうまくならない原因をお話しました。
原因を知るのは問題解決・克服の必須条件です。
まだお読みでなければ、こちらからどうぞ。
〔前編〕料理がうまくならない人は○○がない!プロ料理人が教える料理がうまくなる方法〔前編〕

さて、前編で挙げた「料理がうまくならない原因」
ざっくりおさらいしておくと
・経験不足
・経験に見合わない料理に手を出す
・日頃食べている食事の味付けを気にしていない
ということでした。

それを踏まえてこの後編では、料理初級者~中級者くらいまでで、料理上手を目指したい人への上達のポイントをお話していきたいと思います。

料理上達ポイント①日頃からいろんなものを食べる

人は生まれたときから、舌で捕らえた味を脳にちゃんと記憶しています。
食べる経験が多いほど基本五味(甘味、塩味、苦味、酸味、うま味)の判別に長けてきます。

料理されたものだけでなく食材や飲み物など、食べれるものはなんでも、機会があれば味わってみましょう。あんまり深く考えなくてもいいのでとにかく味わってみましょう。

この、味の記憶のデータ量が多いほど料理上手に向いています。

料理上達ポイント②初めて作る料理はひとまずレシピどおり作る

初めて作る料理、まず1回はレシピどおりに作りましょう。
実は、料理がうまくならないと嘆いている人から、本当によく聞くのがコレです。
「あの味を足したほうがいいんじゃないか?」
「隠し味にこれ入れてみよう」
と、感覚的に思いついたものを足して、結局どうしていいかわからなくなった、と。

好奇心は良いことなのですが、この段階では、まず答えを一度知った上で次回、冒険にチャレンジしたほうが応用術の習得には有意義です。
ですので、冒険は2回目以降をお勧めします。

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料理上達ポイント③材料少なめ、ワンボウル・フライパン1つなどの料理から

材料や工程が少ない料理から、ひたすら経験を積んでいきましょう。
主の材料は3、4品くらいまでとか、5分でできる、ずぼら料理、ワンボウル、フライパンひとつで、と謳う料理はたくさんあります。
材料や作業工程が多ければ難易度も上がります。

もし失敗したときに、前向きに勉強できればいいのですが、工程が多ければ多いほど、失敗したときの挫折感や喪失感も強くなります。

あくまで、工程の多い料理が作れれば良いというわけではなく、工程が少なくても、食べた人が美味しいと言ってくれる料理を作ることが重要です。

料理上達ポイント④編集の少ない料理動画を見よう

近年、本当に便利なのが、料理動画。
SNSや料理サイトから発信されている料理動画は、数十秒程度に集約されていてサクッと見れるのも魅力的ではありますが、誰でも簡単にできちゃうそうに見えてしまうのが少々難点。

料理動画は、できれば編集(カット)の少ないものを見ましょう。
実際に作る作らない関係なく、イメージトレーニングのように見るといいですよ。

ポピュラーな料理なら、YouTubeなどの動画サイトで、一般家庭のキッチンからノーカットで見せているものが結構あります。

具材の大きさ、火加減、水分量、調味料の量、タイミングなど、一連の作業が見れて、自分で作るイメージが出来る動画がベストですね。

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料理上達ポイント⑤食べた料理の主役の味を見つける訓練

料理の主役の味を見つける。
これは前編で紹介した『日頃食べている食事の味付けを気にしていない』人に、特にお勧めしたい方法です。
外食など他人の手で作られたものを食べる機会に、主役の味を拾うことを意識します。

料理上手は、自分以外が作った料理に対し、細かな分析を自然としている人が多いのです。
そこに近づくためなのですが、やはり経験がないと細かな分析はできませんから、まずは、一番、主張してくる味を舌で拾ってみましょう

「この煮魚は味噌味」
「この和え物はごま油の香りがすごい」
「このソテーはケチャップ、いやでもソースっぽいかな」

もちろん、主役の味がわかる料理ばかりではありません。
前編に紹介したエピソードの麻婆豆腐なんて非常に複合的で、何味かと言われればちょっと言葉にしにくい料理です。
こういう料理は必死に拾おうとせず「辛いな」「油っぽいな」「何かはわからないけど口に匂いが残ってる」など、こんな漠然とした感想でも構いません。

とにかく味わって、拾えるものは拾ってみましょう。

料理上達ポイント⑥料理に失敗した時は必ず原因を考えてみる

何度も言いますが、失敗は上級者になっても必ずあります。
上級者は失敗したら何が原因だったのかだいたいわかるのですが、経験が少ないと、何が原因で失敗したのかわからないこともあります。
でも失敗には必ず原因があります。

例えば、“フライパンで焦がした” にしても、単に火が強かったのか、焼き時間が長かったのか、蓋をしなくて水分を飛ばし過ぎたのか、などがありますよね。

そしてもし気力があるなら、失敗理由や「これが良くなかったのかも」という推測などを書き込むレシピノートみたいなものがあるといいですよ。
私も昔は料理本やノートに失敗や、そこから得たコツなどを書きこんでいました。そうするともちろん忘れないし、次に作るときに具体的に対策ができるのでステップアップには一役買います。


そうそう、焦がすといえば、もうひとつおまけでポイントを…

料理上達ポイント〔おまけ〕強火料理はある程度慣れてから

フライパンを強火で熱してジャーーーーッ!
料理してる!って感じしますよね。
しかし、強火調理はどうしても目利きと手際の良さが伴っていないと失敗率が高い調理法でもあります。

例えば、料理の失敗によくある『焦がす』

一般家庭ではフッ素加工、マーブルコート、セラミック加工など、こびりつきにくい加工がされている鍋やフライパンを使っている人が多いと思いますが、実はこのタイプはそもそも強火調理に向いていません
間違っても煙が出るまで油を熱してはいけません。
上げても中強火くらいまでで、それでも料理はちゃんとできるし、少し余裕もできます。

逆に鉄やステンレスなどの鍋・フライパンは、強火で炒め油をよく熱して使うことに適しています。
よく動画などで、お肉を強火でジャーッと煙を上げながら焼き付ける映像がありますが、それはこのタイプの調理器を使います。

うざいと言われる食通グルメ美食、高級フォアグラハンバーグ

いかがでしたでしょうか?
これらのポイントを意識しながら、そして、食べる人のために「美味しい料理を作りたい」と思って料理を続けていれば、着実に料理上手に近づいていきますから、焦らず楽しんで料理をしてくださいね。

ちなみにこちらの記事では料理上手になるために役立つ料理本を紹介しています。よろしければ参考になさってください。
料理が上手くなりたいなら1冊は持ちたい!料理人おすすめ『科学の料理本』5選!調理科学・料理本




最後に、比較的簡単な作り置きレシピを紹介しておきますね。

作っておけば、もう一品欲しいとき、急な来客、お酒のおつまみににサッと使える
料理人レシピ・基本のオイル漬け。牡蠣 チーズ きのこ、余った食材も美味しく保存



簡単なのに「料理ができる人」と思わせてしまうご飯のお供
おぉ!とうならせるご飯のお供『鮭みそバター棒』料理人伝授の簡単レシピ。材料4つで美味しい作り置き



ごはんにもパスタにもサラダにも!
簡単・しらすの居酒屋レシピ 「しらす香味オイルだれ」作り置きやご飯のお供にも


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料理人の茶話
ワシヲ タカコ

筆者 ワシヲ タカコ
食生活アドバイザー 薬膳食育師 メンタルケア心理士
飲食店経営はじめ多種多様な食のお仕事をしています。
そのため更新は不定期、コメント欄もありませんがご質問等はお問い合わせよりお気軽にどうぞ。
ここでは顧客心理をベースに実践してきた接客・集客・経営ノウハウを現場目線で紹介しています。

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