一度くらいはこんな会話したことありませんか?
「どこからが浮気?」「どこからが不倫?」
2人で遊びに行ったら…、手を繋いだら…、性的関係を持ったら…など、人によっても認識のちがうため、線引きが大変難しいものでもあります。
ちなみに辞書によると浮気とは、「心がうわついて変わりやすいこと。一人の異性だけを愛さず、あの人この人と心を移すこと。」と心の状態を指しています。
とはいえ心って本人しか知り得ないことですので、浮気かどうかのジャッジはどうしたって行動のほうが重視されます。
では、今回お話するケースではどうでしょう?
うちのお客様のA男さんの話。
A男さんは少し前に離婚した、バツイチ男性。
この離婚の原因というのが『浮気』です。
ざっくり言うと、A男さんの浮気疑惑によって元妻との関係が悪化し離婚した、ということなのですが…
でもA男さん、ちょくちょくこう口にするんですよ「オレ本当に浮気なんかしてないんだけどさ」って。
なにかと仲の良い、客と店長
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A男さんは、とある会員制バーが行きつけです。
A男さんの会社の人たちもよく使う店でもあり、お付き合いや、一人で寄ったりと、訪問頻度は連日になることもありつつ、平均週1~2回ほどのペースで訪れているようです。
浮気疑惑の相手はこのバーの店長C奈さん。
C奈さんにはお付き合いしている彼氏もいて、彼氏は元々このバーのお客さんでもあり周知の交際です。A男さんとこの彼氏は面識を有する程度の間柄です。
A男さんはC奈さんとは仲が良く、C奈さんの退勤後も2人もしくは複数人で飲みに行く事も時々あります。いわゆるアフターみたいなもんですね。
行き先は同じ繁華街のお店や、共通の知人がいるお店など必ずと言っていいほど人目の多い場所。
帰りが深夜になることはあっても朝帰りは一度もしたことはないそうです。
エピソードがあればバーのことやC奈さんの話を元妻にも躊躇なく話していた、とA男さんは言います。
ただ元妻は、A男さんがそのバーばかりによく行くこと、会員制という部外者には知りえないお店ということ、遅くに帰ってくることなどに多少モヤモヤしていたようです。
逢瀬?が発覚
しかしやがて元妻のもとに知人伝いで『A男さんとC奈さんはデキている』という風の便りが届きます。
実はA男さんとC奈さん、休みの日や昼にも2人で食事をしたり、共通の趣味の場に出かけたり、バーの閉店後にシャッターを閉めた店内で2人だけで飲んだりするなど、親しげな付き合いが度々あったというのです。
そんな様子から『2人は不倫関係にあるのだろう』と周囲ではもっぱら噂になっていたようです。
A男さんは元妻から、その“逢瀬”についても問い詰められますが
「隠していたのではなく、他の友人と変わらない友人関係なんだから行動を逐一報告するほどのことではない」
と突っぱねたそうです。
同じ頃、C奈さんの彼氏も2人の関係に疑念を持っていて、C奈さんと度々揉めていたそうです。
ここでもA男さんと同じように『ただの友人関係』と、潔白の主張を一貫するC奈さんです。
それでも付き合いを変えない2人
そして…
A男さんとC奈さんはその後も付き合い方を変えることなく、これまで通りの『仲の良い友人関係』を続けるのです。
A男さんとC奈さんはそれぞれのパートナーに咎められても『友人以上の付き合いは一切ないのだから咎められる筋合いもない』というスタンスです。
潔白であるからこそそうするのだ、というのが2人の確固たる主張です。
そんなA男さんに対し元妻は、
「周囲も不倫関係だと認識するほどの親しげな付き合いは友人ではない」と訴えますが、
A男さんは、
「他の友人たちと同じ付き合い方をしているのに相手が女性ってだけでいちいち浮気にされるのか」と理解ができない様子。
A男さんと元妻の浮気の認識は折り合うことはありません。
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パートナーとの決別を選んでも貫いた友人関係
相変わらずA男さんとC奈さんの交流は続きました。
そしてA男さんと、どうしても受け入れられない元妻との間でも言い争いは続きました。
こうなると夫婦関係も悪化の一途でしょう。
離婚に至ってしまったのも必然というわけです。
一方、C奈さんのほうも、その件から彼氏との関係性が一変し、別れてしまったとのことです。
それぞれの、愛を誓ったパートナーと決別。
そんな結果になろうとも貫いた、固い友人関係。
何が最善だったのかは当人たちの問題なので、その結果の賛否についてはさておき、
元妻は『A男さんの浮気が原因の離婚』
A男さんは『浮気の言いがかりで至った離婚』
という、“一生交わることのない2つの認識”だけが残ることとなりました。
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もし、あなたがA男さんや元妻の立場だったらどんなふうに考えますか?
そしてこの日も、A男さんは会員制バーに向うのです…
現場からは以上です。
なぜ人は、浮気、不倫をするのか?この本が教えてくれます。
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