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「○○を食べて、あたった!」それ実は『思い込み食中毒』かも!よくある食中毒の危険な先入観。

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人は、不確かなものを原因だと思い込むことができる

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誰でも一度や二度、お腹を壊して食中毒を疑ったことはありますよね。

飲食店をやっていますと、お客様などと食べ物についての他愛もない会話の中で、時々あるこんな話題…

「昔、サバにあたってから嫌いになった」
「あそこの焼き鳥屋で食中毒になったことがある」

私、そういう話しを聞くとよくこう尋ねるんですよ。
「保健所とか病院でわかったんですか?」って。

面白いことに、ほとんどいないんですよ。検査して『○○による食中毒』と判明した人って。


ではなぜ食中毒と判断したのかというと、
「○○しか思い当たる食べ物がない」
「なんか生っぽかった」
「尋常じゃない症状だったから間違いない」
「ネットで調べたら○○による食中毒の症状と全く同じだった」
のようなことをみなさん言われます。


しかし、そこにある確固たる事実は、

1、ある時、○○を食べた。もしくはどこどこの店で食事をした。
2、その数時間後から翌日の間に、腹痛、嘔吐、下痢などで苦しんだ。

この2つだけなんです。
この2つの事実を頭の中で関連付けただけの状態です。


人って、お腹の調子が悪いとき「なんか悪いもん食べたかなぁ」と、前日や最後に食べた食事の中で怪しそうなものを探すんですよ。印象的には生もの、お肉や魚介料理、乳製品、ちょっと日が経ったもの、あたりに疑いを持ちます。

私はこれを『思い込み食中毒』と呼びます。これ、実は怖いことなんですよね。

冷静的、客観的に考えれば、嘔吐や下痢にはもっといろんな原因があることくらい、みなさん少なくともわかっているんですよ。
わかってはいるんだけど、やっぱり自分がそうなると「あれが怪しいな」「今思えばいつもと味がちょっと違かったかも」となってしまうんです。

答えを見出したほうが安心するからですね。

でも不確かなもので安心するのも本当ならまたおかしな話でして…。

しかし食中毒はそんなに単純明快なものではない

では、『これを食べて食中毒になった』という見立てが、人が思うほど単純なものではないという解説をします。

まず、食中毒においては原因として多いのは、食品に付着または繫殖した菌やウィルス、寄生虫などがあります。

それぞれに異なる特徴があります。

一般的に食中毒といえば、
ノロウィルスといえば牡蠣、サルモネラ菌といえば卵、アニサキスといえば刺身、カンピロバクターといえば鶏肉…という印象が強いところではないでしょうか。

これら食中毒発生事例は確かに多いのは事実であるものの、
ノロウィルスは食べ物を介さなくても、人から人へ感染するのは知れた話ですし、
加熱に強い毒素もありますし、冷凍のアイスや海苔などの乾物であっても食中毒事例はあります。

もはや食べ物全般に可能性があると思っていいと言えます。


潜伏期間も、数時間から1週間と幅広く、症状の多くに腹痛、嘔吐、下痢などの胃腸障害がありますが、発熱だけの人もいれば、頭痛や倦怠感、手足のしびれ、めまいなど食中毒とは連想しにくい症状が出る人もいます

そして、たとえ汚染された食品を複数人で同じ量づつ食べていても、発症する人と発症しない人がいます。その時の体調、その人の体の働きによっても違うからです。

さらには、食中毒はなにも汚染された食品だけではありません。

自然毒による食中毒もあります。
じゃがいもの芽や銀杏の食べすぎによる中毒症状は知る人も多いですが、にんにくを1個分食べたことが原因で嘔吐が止まらず救急搬送された事例もあります。
唐辛子などの刺激物も同様です。(←実は私、これで病院に運ばれた経験あります)

日常的ではないにしろ、ニラと間違えて採取したスイセンの葉、また、キノコの食中毒なんて毎年のようにニュースになります。

ちなみに死亡例もある銀杏の中毒について書いた記事もあります。よろしかったらご覧ください。
銀杏は食べ過ぎると命の危機にも!何個までなら食べても大丈夫?

そして、アレルギーもあります
私の知人は毎年食べていたスイカがある年から突然、アレルギー反応が出てしまい、その症状は発疹と嘔吐でした。スイカが大好物だっただけにショックを受けてましたね。

腹痛、嘔吐、下痢ということなら、
急性胃腸炎などいわゆる『お腹の風邪』というやつも日常あちらこちらで起きています。

もっと言えばストレスもあります。


というわけで、
嘔吐、下痢などの症状が出たとき「今朝食べた魚かも…」「昨日の焼肉かな…」と関連付けるのは少々安易とも言えるわけです。

4日前に食べた揚げ物かもしれないし、
2時間前のおやつかもしれないし、
昼に飲んだドリンクかもしれないし、
昨日会った人からかもしれないし、外出先のトイレかもしれない。

確かに、記憶を追ってもきりがないし、あらゆるものに不信感を持ってしまってもよくないです。

じゃあどうすればいいか?

それがですね、やることがあるとすれば病院に行くことしか解明には近づけないのです。(ちなみにネット購入できる検査キットもありますが、高額なうえ、正確度が病院の検査より劣るとされているので、あまりおすすめはしません)

ただ、原因をそれっぽいもの1つに独断で絞ってしまうのは、真犯人がとり残されてしまう可能性も出てきてしまうので、先入観にとらわれないで欲しい、というのが私が一番お伝えしたいことなのです。


食中毒の症状は、特に病院にいかない人も珍しくありませんよね。
数日で自然に回復する人も多いですし、食中毒の検査は別途費用や時間がかかるものもあるのでちょっと面倒なのも理解できます。

でももし、同じ食事をした複数人に症状が出たなら、何かしらの食中毒である可能性が高まるので、病院や保健所で検査してもらったほうがいいですね。検体が特定できれば蔓延や二次被害の防止にも繋がります。

食中毒は命に関わることもあります。
あまり「これだ!」と思い込まず、決めつけず、いろんなところに原因の可能性があることを頭の片隅においといて頂ければ…、と切実に思うところです。



最後に、おすすめの消毒液、紹介しておきます。
私が長年、お店にも家にも使っているピューラックスです。施設や病院などでもよく使われていますね。
次亜塩素酸ナトリウムは消毒効果が非常に高く、ノロウィルスにも効果が認められています。

私は、水で薄めた液を1週間に1回ほどペットボトルに作っておいて、調理台や調理器具を拭くのにフキンに含ませながら使います。極薄い濃度で食品の消毒にも使えます。
うちが頻繁に使っても1本で2ヶ月くらいもつので、使い勝手とコスパが良くおすすめです。説明をよく読んで用途に合わせて使ってみて下さい。


こんな記事も書いています。
お酒が強くなる方法はあるか?お酒が強い人のリスクと遺伝子のタイプを知って上手な飲み方を!




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料理人の茶話
ワシヲ タカコ

筆者 ワシヲ タカコ
食生活アドバイザー 薬膳食育師 メンタルケア心理士
飲食店経営はじめ多種多様な食のお仕事をしています。
そのため更新は不定期、コメント欄もありませんがご質問等はお問い合わせよりお気軽にどうぞ。
ここでは顧客心理をベースに実践してきた接客・集客・経営ノウハウを現場目線で紹介しています。

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