お酒を飲んだあと、なぜか無性に食べたくなる “しめのラーメン”
それはちゃんと体が欲する科学的な理由があるのです。
今回のお話はそんなお酒あるあるの雑学ネタです。
そもそもお酒の代謝能力が弱い黄色人種
黒人白人に比べると黄色人種はお酒に弱いのはご存知の方も多いと思います。
そもそも人種によって何が違うのか?
簡単に言うとお酒を飲んだ後に発生する『悪酔い物質を代謝するための酵素』の能力差であり、人種的な遺伝によるものです。
私たちはお酒を飲むとき何かしらおつまみを考えますよね。
日本酒なら刺身にしよう!良いお肉があるから今日はワインにしよう!こんなふうにお酒とおつまみをセットで考える人は多いと思います。
何かを食べながらお酒を飲む、というのは、上手なお酒の飲み方としてよく推奨されているところですが、実は黒人白人はこの概念があまりないと言うのです。おつまみはあってもナッツなどの軽いもので十分飲めてしまいます。
以前、知人(日本人)が海外留学中、アメリカ人のホームパーティーに参加したら、食べ物が軽いスナックしかなく、お腹がすいて悪酔いしたという話を聞きました。まさに体質による文化の違いですね。
ようするにおつまみ自体が、代謝に必要な栄養を補いながら飲み続けるという、お酒に弱い人種ゆえの習慣といえます。
しめのラーメンは飲酒によって不足したものを補おうとする体の欲求
大きな要因としては、飲酒によって血糖値が下がることにあります。
お酒を飲んでいると悪酔い物質を代謝する過程で糖が使われ、不足していくからです。
また、お酒の利尿作用によりミネラルなどが排出されます。利尿作用は体温も下がりやすくさせます。
そうすると体は、血糖値を上げるための炭水化物、流れてしまった塩分などのミネラル、体を温めるものを求めてきます。
これらの条件を満たす食べ物がラーメンというわけです。
お酒と一緒にちょこちょことおつまみをつまんでいて、そんなにお腹が空いているという感じでもないのに、なぜかラーメンを食べたくなりますよね。
それはそのお酒とおつまみでは糖が足りていないために起こった血糖値の低下が大きな要因です。
『それじゃなくて炭水化物を摂ってくれよ!』と体が言っているのです。
しかしそれなら、なにもラーメンじゃなくても、うどんやそば、丼もの、お茶漬けなんかでもいいですよね。実際にそれをしめとして好む方もたくさんいらっしゃいますし。
うどんでもいいのにラーメンが“しめ”の代表になった理由
なぜラーメンがしめとして定着したのか?
昔は現在のように深夜営業や24時間やっている飲食店が少なく、駅や繁華街などの至るところに屋台のラーメン屋が点在していました。
そのため、飲んだあとの帰りに寄りやすく“お酒のあとはラーメン”というイメージとして定着していったのではと言われています。
飲み疲れであんまり噛まずにスルスル食べれるとか、家庭にもインスタント麺がストックしてありいつでも食べれたなどの理由もいろいろあるようですが…
糖の吸収の早さでいうなら、中華麺よりうどんの方が優れているので、もしこの時代に屋台のうどんやが流行っていたら今頃 “しめはうどん” になっていたかもしれませんね。
お酒に強い海外の人は “しめ” がないのか
しめのラーメンが、お酒に弱い日本人ならではの理由ならば、お酒に強い海外の人たちにはしめが必要ないのか?と思いますよね。
必ずしもそうではありません。
遺伝子的にお酒に強い人種にはやはり “しめ” という概念ではないようですが、お酒を飲んだあとに何かを食べる人はわりといます。
アメリカやイギリスだとピザやハンバーガーやチップス、ヨーロッパだとチョコレートや甘いものも聞きます。東南アジアではケバブや焼き鳥のような焼いたお肉、などなどやはりその国々の伝統料理やポピュラーな食べ物が多いようです。
あと、私たちのように、明日は仕事だから今晩は軽めにしておこう!明日は休みだからとことん飲んじゃおう!…と、常に翌日の予定を考慮しながらお酒の量を加減する感覚は薄いみたいですね。
二日酔いはあるようですがダメージが軽いのか「昨晩は飲みすぎっちゃったから朝食をたくさん食べて元気に!」と、朝しっかり食べることに重きを置く方も少なくありません。
最後になりますが、
個人的には弱小消化器の持ち主なので、飲み上がりにラーメンなんて胃もたれ確定なのであまりやりませんが、翌日の最初の食事に昆布だしの何かを食べると胃が落ち着くんです。
塩昆布のお茶漬けや、根昆布だしで味付けたうどんをよく食べるんですけど、下に紹介する根昆布だしは二日酔いのみならず一本あると料理が格段にレベルアップするマストアイテムなので紹介しておきますね。
茹で上げたうどんにたらっと垂らして刻みネギと混ぜるだけで二日酔いから生還できる逸品となります。よろしかったらお試しください。
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