バイトがすぐ辞める(泣)…「辞退ありきの面接法」で良い人材を見つけよう。飲食店経営者の経験談。

飲食店経営記事

飲食店のお仕事って、営業形態にもよりますが、

ピークタイムとアイドルタイムがあって、

このピークタイムに活躍できる人材が欲しいお店がほとんです。

忙しくてもよく動いて、気転がきいて、元気で、みんなと仲良くできる人…

こんな人材、面接のときに見抜けたらいいですよね。



誰が良いスタッフになってくれるかは、実際に働いてみないと分からないという面が大きく占めますが

面接の段階でもある程度、選別できる目安があります。



応募者のどんなところを見たらいいか?

どんな質問をしたらいいか?

長く続く人材を獲得するには?



今回は私が実際にやっている、そんな面接方法をご紹介します。

辞退は気兼ねなくしてもらう、が前提

面接の際に私は「面接してみて自分に合わないなと思えば、気兼ねなく辞退して頂いて大丈夫ですよ」伝えます。



面接って、応募者が受け身のようになることが多いじゃないですか。

店側は「さーて誰を選んでやろうかな?」
応募者は「どうか私をお願いします!」

みたいな。

それゆえ、面接担当に良く見られるために、店側の要件にあわせてポジティブな返答をします。

だから言い方悪いですけど、その場の言葉って当てにならないことがあるんですよね。


そして、

実際に会って話をしてみて相手を知るということは、応募者も全く同じなので

こちらが採用の合否を決めるのと、

応募者が応募継続か辞退か決めるのは、

同等なわけです。



どんなに同等と言えども、やっぱり辞退って気が引けるもんですよね…

自分から立候補しといてやっぱやーめた!みたいな、ちょっとした無責任感とでも言いましょうか。




なので、最初から

応募継続か辞退の選択権がありますよーって設定しておくと、

応募者はその2つの選択肢で考えてくれるわけです。




そうすると例えば、

応募者が「面接してみたらなんか雰囲気がイマイチだったな」とかモヤモヤしたまま採用になって、結局すぐ辞められてしまった…なんてことも減るし、

こちらも本当に希望してくれる応募者に絞って効率よく選考できるわけです。



で、応募者には面接後の流れをあらかじめ伝えます。

・もし辞退の場合は2日以内に電話かメールで連絡を

・辞退の連絡が無ければ○日までにこちらから採用の電話をする

・電話が行かなければご縁が無かったということで(不採用でも連絡が欲しい方には電話する)


これはあくまで私のタイムスケジュールですが。

飲食店の集客方法「活気と円満」は集客の絶対条件。居酒屋、バー。



次に、

私が必ず聞く質問を2つ(おまけ1つ)を紹介します。

質問①「体力には自信がありますか?」

「体力に自身ありますか?」

やっぱりここに自信がない人は採用できません。

ほとんどの人は「はい」って答えます。

応募者は、基本立ち仕事という認識くらいはだいたい持って面接に来られますから。

問題は、応募者が想像している立ち仕事と実際の現場が異なってしまうと、「すぐ辞める」に繋がりやすくなるということ

なので私は質問のあとに、

「特にピーク時はずっと動き回っています。体と頭の回転が重要になってくるので、日常的に睡眠不足だったり、風邪をひきやすかったり、女性だと生理痛が大変な方がいますけど、仕事がつらくなったり事故にもつながり兼ねないですから体力が必要です」

のようなことを付け加えます。

ここで、実際の仕事内容を丁寧に伝えるといいですね。

質問②「複数の作業を並行してできますか?」

「複数の作業を並行してできますか?」

いわゆる「マルチタスク」なタイプじゃないとちょっと難しいんですよね。

これも多くの人は「はい」とか「大丈夫だと思います」と言います。


続けて、

「調理、オーダー、セッティング、バッシング、他のスタッフとのやり取り、細かな複数の作業を同時進行でやる場面がどうしてもあるので、周囲の動きを察知しながら自分が動く必要がある」

ということを伝えます。

飲食店接客業の会話術。お客様が好む会話を飲食店経営者の経験からお話します。



…で、

前述含むこの2つの質問、だいたいの応募者は「はい」と答えると言いましたが、

「はい」と答えると分かっていることを

なんでいちいち聞くのかと言いますと、

応募者は「はい」とは言ったものの、 あとあと冷静に考えて

「やっぱり自分のスキルだと不安かな」「なんか細かくてめんどくさそう」なんて違和感を感じるようであれば、

辞退されるからです。

イエスかノーの返事が欲しいと言うよりは、

確認という形で、そのスキルを望んでいますという強い条件表示をしている、ということです。


おまけ・質問③「料理をしますか?」「どんな料理が得意ですか?」

これはうちのような「簡単な調理が伴うお仕事」の面接でしか意味を成さないので、おまけで追加しました。

「料理をしますか?」これにもだいたいの人が「はい」とか「たまに」と答えます


その後、「どんな料理を作りますか?」と聞きます。


大半は、

「普段は炒め物とか煮物とか…」
「シチューなど煮込み料理をよく作ります」など、わりと庶民的な料理を1つ2つ答えるのですが、



たまーにいるんですよ、

「ビスク」「コンフィ」「パイ包みミートローフ」「クリスマスにはシュトーレン」など、上級者風の料理、難しめな料理名をあれもこれもと出してくる人。


料理の腕前アピールなのでしょうが、そこに料理上級者のプライドを感じる人はちょっと警戒します。

なぜかと言うと、

実際、採用となって働き始めるとどうも、

「私の料理の腕前は知っているはずなのに、なんで地味な下ごしらえや簡単な調理作業ばっかなのか」

と不満を感じてしまうみたいなんですよ(実際のスタッフ過去談)

誰でもできる小間使い、みたいな。


なので、

腕前アピールが不採用に直結することはありませんが、

「うちではこういう下処理、こういう地味な作業が多いですよ」と、細かく説明しておきます。

〔前編〕料理がうまくならない…料理上手になるためのポイントをプロが教えます〔前編〕料理は経験

見るところ①「愛想」


愛想というと「笑顔」のように感じますが

と、いうよりは、顔に動きがあるかどうかを見ます。

面接のとき、ちょっと和ませたり、ラフな会話をするんですが、目の周りや口角など顔の筋肉が動くといいですね。

もちろん、笑顔が出ればそれに越したことはないんですけど、

なんかどうも面接では、あんまり笑顔だとバカそうとか不真面目っぽく見られると思って笑顔を控えめに心がける人がいるみたいなんですよね(実際に応募者から聞いた話)



そして、

面接という場に緊張する人もいますが、

緊張でこわばっている表情と、反応を感じない表情は全然違います。

なので、顔の筋肉に動きがあるかどうかを見ます。

せめて表情に柔らかさや、はつらつさ、会話に対しての反応が出たほうが、お客様への印象も良いですし、他のスタッフとの円満なコミュニケーションにおいても重要です。



なんてったって、人間のストレスの原因のほとんどは人間関係によるものですからね。



飲食店の接客に大切なこと。理にかなった笑顔の魔法。接客態度で味まで悪く感じるお客様の心理を知る。

見るところ②「何か長く続けていること」

履歴書の中で参考材料にするのは

やはり「職歴」です。

前職を長く務められていれば誠実性を感じますが、

転職回数が多かったり、勤務期間が短いものばかりだったりすると、やっぱり不安ですね。一応そこに触れてみますが、「長続きしない性格なんです」とは言わないですし。


そして、社会人になってから間もない若い人、結婚や出産などのブランクがある人など、職歴の少ない人もいますよね。



なので私は、

ラフな会話の中でよく、趣味などの話を振りつつ “ 何か長く続けている(続けていた)もの ” を聞いたりするんですよ。

「この数年はスポーツジムに週1で通っている」
「中高6年間は同じ部活をやっていた」
「毎朝10分ほどのストレッチが日課」
「ベランダで家庭菜園を何年も続けている」

など、

いつか飽きてしまったり辛かったり挫折する可能性のあるものをずっと続けている人は、集中力・継続力の目安の一つになります。

飲食店の接客。笑顔の魔法。接客態度で味まで悪く感じるお客様の心理。




いかがでしたでしょうか?


お店それぞれの営業形態や特色があると思いますので

少しでも参考になれば幸いです。



また、飲食店におけるスタッフの不満をまとめた記事も書いています。こちらもよかったら参考になさってください。
スタッフが店側に持つよくある不満。パート、バイトなど、飲食店従業員の離職率の高い理由。





ドラマや映画で見るレストランやカフェのように

オシャレさ、カッコよさ、可愛さをイメージして来られる人もいて

実際に働いてみたら、

肉体労働、汗まみれ、やることが多い、毎日地味で同じ作業、なんて現実にすぐ辞めてしまったというのも全く珍しい話ではありませんから、


業務の現状を知った上で、それでもやる気があるかどうか、


これを面接の基盤としています。







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わしたか ノン

飲食店経営歴10年 食生活アドバイザー 薬膳食育師
仕出し、ケータリング、出張調理、イベント、料理講師、映画ドラマ等のロケ弁や炊き出し、多種多様なお仕事をしています。
そのため更新は不定期、コメント欄もありませんがご質問等はお問い合わせよりお気軽にどうぞ。

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