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『コンプレックスを克服する方法』なりたい人物の真似をして成就【不倫妻になりきった女の実話】

飲食店経営者にある「お客様の立場になって考える」の間違い。集客方法のヒントは自分の目の位置。イメージしよう。 料理人の茶話

あなたは自分の嫌いなところやコンプレックスを誰かと比較して「こんな人みたいになれたら…」と思ったことはありますか?

例えば、いつも楽しそうな人、仕事ができる人、人からよく好かれる人…
また、憧れの有名人やアニメのキャラクターなど。

今回はそんな、自分がなりたいと思う人物に近づける方法を教えます。

結果から言うと、『その人物の真似をする』です。

胡散臭いでしょう?笑

でも、これは脳科学的にも有効とされていているんですよ。

私は普段、飲食店経営についての持論をあれやこれやと書き連ねていますが、
今回は、私が経営するお店のお客さんが、とある理由から実際に『不倫妻になりきった』というちょっと興味深い話を踏まえて、なりたい人の真似をすることの有効性を解説していきます。

不倫妻になりきった主婦の話し

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A子さんは40代で、結婚生活は20年ほど、そしてお子さんもいます。
家族は仲が良く、傍から見ても幸せそうな家族そのものなのですが、A子さんとご主人の夫婦関係に関しては少々冷めている状態です。

ご主人は仕事や付き合いなどで比較的外出が多く、帰宅が深夜になることもよくあります。
実は、浮気の疑惑も今までに何度かあったようですが、これといった確証がなかったのと家族のことはとても大切にしてくれていることから、ケンカはしつつも大事には至らず、なんとかやってこれたそうです。

ただA子さん、ご主人が他の女性に心移りしているのでは…という不安が絶えずあり、ご主人の帰りが遅い日は寝れなくなってしまったのだとか。

A子さんとしては夫婦関係の再構築を望んでいたのですが、食事や旅行の話を持ちかけてもご主人にはやんわりと受け流されきたそうです。

ご主人の後ろに見える女性の影と、愛情を感じない夫婦生活に、虚しさや悔しさに苛まれ続けた日常でしたが、ある時、とあるドラマを見てから、A子さんは自分のことがふとバカらしくなったそうです。

そのドラマはどろどろの不倫劇で、劇中のサレ妻(夫に不倫された妻の略称)の姿があまりに惨めで情けなく、それが自分を客観視するように被って見えたのだとか。

そしてA子さん、
そのサレ妻ではない別の登場人物である“不倫するほうの妻”に女としての魅力を感じ、そのキャラクターに自分を寄せることにしたんです。

ドラマの中のその不倫妻とは、おしゃれでキレイで家事も完璧。でも夫婦関係はとっくに破綻している仮面夫婦。諸事情により離婚はせず、表向きは普通の良き妻を演じている…そんなキャラクターです。

A子さんはその不倫妻にどうなりきったかというと、髪型、ファッションなど外観的なものから、不貞行為に悪びれず堂々とした立ち振る舞いをするなど行動的なもの、
『愛はないが大事な家族』『夫婦でもそれぞれに幸せな人生がある』『割り切った関係は合理的』というクールな口調やスタンスなど、できるだけ真似をしたのです。

実際に不倫まではしていないようですが、ステキな人に出会えたらいつしても良いくらいの心持ちとイメージで、その不倫妻になりきったのです。

するとA子さん、なんと、
いつからかご主人の帰宅時間を気にすることなく朝までぐっすり寝れるようになり、以前のようにご主人に詮索することもなくなり、ストレスが大幅に減ったと言います。
自分のために自分を磨くことを意識してから2キロ痩せ、行動もアクティブになったそうです。
不思議なことに家事を完璧に仕上げてから出かけることに爽快感すら感じられるようになったのだとか。

そして何よりご主人ほうが、A子さんの出かけ先などを気にする素振りを見せるようになったそうです。これにはA子さんも『してやったり』です。

ただ確かに、ドラマの不倫妻のようにご主人への愛を割り切ることができたかというとそこまでではなく、ご主人の女性の影に対する不安も完全に振り切れたわけではありません。

しかし『一方通行の愛情で虚しい』『プライドも傷つく』『でも家族を壊したくない』という現状では、A子さんが心を健やかに保てる方法としてベストだったことに変わりはないでしょう。

真似なんかで本当にその人物になりきれるのか?

飲食店経営者にある「お客様の立場になって考える」の間違い。集客方法のヒントは自分の目の位置。イメージしよう。

A子さんの話のとおり、人は、誰かの真似をしたり何かになりきると、中身までそうなってくることがある…という性質は本当にあります

これからそのメカニズムを解説していきます。

監獄実験という有名な心理実験があります。
どういう実験かざっくり説明すると、心身健康な数十名の人たとを看守役と囚人役に分け、実際の刑務所と同じようなユニフォームなどを身につけ、模擬刑務所でそれぞれの役になりきってもらいしばらく過ごしてもらう、というもの。現在だったら人権的に大幅にアウトな実験ですね。

看守役は最初は罪悪感を感じたものの、だんだんエスカレートしていき、与えられた任務の域を超え積極的に囚人に罰を与えるようになりました。
それゆえ、囚人役の心身の安全が脅かされるなどの危険が生じ、実験は結局中止に至りました。

まあこれは完全人権無視、暴力的で恐ろしい実験ですし、後々異論もあるのですが、
実験結果としては『元々の性格とは関係なく、役割を与えられただけでそのような状態に陥ってしまう』と結論づけています。

もうちょっと穏やかな話をしましょう。
もし今あなたが、パンダのマスコットの着ぐるみをまとい突然子供たちの前に立たされたら、どうしますか?
おそらく瞬時にマスコットらしいアクションを始め、顔は子供たちから見えないのにアクションにつられて笑顔にすらなっていることでしょう。
さらに「声をだして!」って指示されたら、トーンを上げて可愛げに「ありがとー!」「またねー!」と手を振ったりしながら言いませんか?間違っても普段の喋り方はしないと思います。
演技力の良し悪しはさておき、こんなふうに一般的なマスコットのイメージで演じ切ることと思います。

このように、コピー能力や順応する力は人間にそもそも備わっている機能なのです。

付き合う友達によって見た目や雰囲気が変わってくる人、結構いますよね。
モノマネ芸人さんや役者さんたちには『役が抜けない』なんていう人もいます。

もっと言えば、“自分”という人格が作られた原材料の一つには、幼い頃からこれまでの “誰かの真似”という要素もあるわけです。
親や兄弟、アニメのヒーロー、人気者の友達、仕事ができる上司、好きな芸能人などの、ポーズを真似たり、服装や喋り方を似せたり、自分もあんな風になりたいと意識したり、そうやって作られてきたのが今の自分なのです。

さらには、人の行動の元は『他の人がやっているから』が大半を占めるとも言われています。


というわけで、なりたい人物になりきることで心身共に近づくことができるのは、もちろん個人差はあるにしても案外嘘でもないことがお分かり頂けたのではないかと思います。

自分の嫌いなところは、正反対の人物の真似をして克服!

例えば、ネガティブ志向で悩んでいたら、ポジティブな友人の振る舞いや口グセなどを真似してみましょう。

チャラいノリをしてしまう人は落ち着いている人の所作を真似をするとか、
明るく振る舞いたい人は家でアイドルになったつもりで歌ったり踊ったりしてみるとか、
自分の嫌いな部分と正反対の要素を持った人を見つけて、その人のモノマネをしてみる感覚で真似るんです。

ポイントは自分に言い聞かせるのではなく、自分がそれになりきって過ごす、ということです。
これはA子さんも言っていましたが、言い聞かせるのは、その行動によって相反する気持ちを押さえ込むことになるので、なりきりの気持ちでいるほうが心的負担がなく、むしろ楽しめさえする、と。

ポーズから入ることで、心(脳)がそれに合わせていく感じですね。

A子さんは不倫妻というちょっと特殊なケースではありましたが、
もし、自分には持っていない魅力を持っている人、こんな人いいなと憧れる人がいたら、その人の真似をすること、ぜひお試しください。





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