度々インターネットで大炎上となるバイトテロ 飲食店テロの動画。
いやいやもっとありますよね、車のハコ乗りなど危険運転、他人へのイタズラなどの動画。
自ら投稿したものでなくても、電車内でタバコを吸ったり、公道で花火を打ち上げる、なんて他者によって発信されたものもあります。
比較的、若者に多いように感じますよね。
しかし中高年だって、常に上から目線、自慢や横柄な態度、人や物事に対して文句や否定ばかり、奇妙、または人とは違う行動をとる、という人がいますが、
これらの言動は年齢関係なく、どちらも動機は一緒だと考えます。
なぜそんな振る舞いをしてしまうのでしょう。
『目立ちたい』『自分はこんな大胆なことができちゃう』という、だいぶ斜め上なアピール。
でも実のところそれは、そうまでしてでも『目立たなきゃいけない』理由がある、ということでもあるのです。
その理由とは、本人だけが抱える強い劣等感。
今回は、これ見よがしにこれら迷惑行為をしてしまうその心理と、迷惑行為をしてしまう人の普段の特徴を深堀りしていきたいと思います。
もし、仲間や身近な人に思い当たる人がいたら、炎上となる前にケアすることができるかもしれません。
そこも併せて解説していきます。
迷惑行為や横柄な態度の動機は『劣等感』
人間なら何かしらの劣等感は大なり小なり持っているものです。
確かに劣等感なく生きていけたらどんなに幸せだろうと思いますよね。
でもそれがあるから人間は努力や知恵を絞りながら克服し成長していくので、劣等感は完全な悪ではないんです。
そして、その克服する方法は人それぞれ。
さて『防衛機制』という心の働きがあります。
簡単に説明すると、ストレスや受け入れ難いことが起きたときに心が壊れないように守ろうとする心理的メカニズムです。
自分に言い訳したり、考え方を転換させたり、人のせいにしたりと、その働き方はいくつかあります。
その中に『補償』という働きがあります。
補償とは、自分の弱点や劣等感を何らかの形で補い克服しようとする行動を指します。
この『何らかの形』が、今回の話題で言うところの『テロ』『迷惑行為』『横柄な態度』に当てはまります。
人の目を引くこの大胆なアクション、ようするに先制攻撃をすることで自分の劣等感を悟られないようにしている、ということです。
そして、人の目を引けば承認欲求も満たされ快感を得ることができます。その快感もまた劣等感を紛らわせてくれます。
このような行為をする人は一見、周りの人の事を考えない無神経な性格かと思いきや、実はその逆、神経症傾向があり、自分の弱い部分がバレることに怯えている臆病な気質の人が多いんです。
弱い部分というのはそれこそ人それぞれですが、例えば勉強や運動ができない、本当は気が小さい、貧困、家族や友人に愛されていない(と感じている)、などですね。
もちろん、ただ単に自己顕示欲が強いあまり迷惑行為や横柄な態度をとる人もいますが、次の5つの項目に多く当てはまる人だったら対人関係や劣等感に脅かされている可能性が大いにあるのでチェックしてみてください。
迷惑行為や横柄な態度をとってしまう人の5つの特徴
普段、こんな節がある人はちょっと気にかけたほうがいいかもしれません。
①誰かの容姿や人間関係、もっと言えばSNSのフォロワー数など、他人の言動や持ち物についてよく話題に出したり気にしたりします。否定などネガティブな言葉が多いのも特徴です。
②付き合いが良い。急な誘いにもノリ良く応じたりします。断れず応じている場合もあります。
③わりと自分の話が多い。自慢、武勇伝など偉大さのアピールに限らず、自分の考えや好みや生い立ちなど聞かれてもいないのに力説します。
④身の回りの人の顔色や態度に敏感。自分から人が離れていくことを恐れていています。逆に(自分のプライドを守るため相手から切られる前に)自ら関係を切ったりします。
⑤ファッションやヘアスタイルが通常枠におさまらない、という人もいます。
これはプライベートのときだけの(人に迷惑をかけない)趣味なら良いのですが、例えば成人式に花魁の衣装を着るとか、ハロウィンだからとギリギリアウトな露出コスプレをするなど、公序良俗やTPOに沿えないとなると問題です。
余談ですが、以前、告別式の場でそこに参列していた高校生が、ワイシャツは第二ボタンまで開けネクタイを半分下ろし、手をポケットに入れて焼香に向かう姿を見たことがあります。
これもそうですね。
厳粛なセレモニーの場で生じた緊張や不安、悲しみなどを悟られないように、傍若無人に振る舞っていたのだと考えます。
ただ、こういう人たちは思慮分別ができないのかというとそういうわけではなく、実はきちんと一般的な認識を備えている人が大半です。
例えば、成人式に花魁の衣装を着た人は、就活では控えめのメイクに髪を束ねリクルートスーツに身を包みます。
飲食店でのイタズラだって家族や目上の人といたらやりません。
そう、ちゃんと分かっているのです。
ようするに、目立たなきゃいけない人たちの前でだけそういう行動を起こす、ということなのです。
劣等感は自分が勝手に作り出しているもの
そもそも劣等感とは主観的なものです。
『この部分が他人より劣っている』
『こうならなきゃいけない』
…と思って、自分で勝手に作り上げてしまっているネガティブな要因。
でも例えば、背が低い人とすれ違ったとき「あの人は人間として劣っているなぁ」なんて思います?
他にも、太っている、気が弱い、勉強ができない、裕福じゃない、…だからといって、人として劣っているなんてことにはならないですよね。
そりゃスタイル良くて頭良くて金持ちだったらいいなぁと思います。
なんなら個人的には衰えない脳、ゴッドハンド、何歳になっても15歳若く見える顔も欲しいです。
誰だって足りないものを挙げたらキリがないはずです。
でもその足りないものを劣等とするのは、
自分が勝手に比較対象を決めて、自分の劣っている部分を、自分の目でズームアップしている
ということ。
もし家族や仲間などにそんな感じの人がいたら、そこに気付かせることができれば補償行為を抑えることができるかもしれません。
対人関係に悩みや苦しみを感じている人も少なくないと思うので、相談にのることも有効ですね。
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